2011年5月22日日曜日

イルカ漁TV

 昨年10月に飛行機の中で見たコーブについて簡単にふれたが、今晩はその後の太地で反捕鯨団体が居座っている状況についてNHK特集をやっていた。太地は昨年11月に三重大学の勢水丸で寄港した勝浦に近く、その時も沖合いで追い込み漁らしき船団を見かけた。また太地町営くじらの博物館を訪ね、久しぶりに鯨も食したので、映画を見たとき以上に親しみがわく。
 コーブ上映阻止への動きにはがっくりしたが、今回の報道での反捕鯨団体の動きも困ったものだ。この団体は南氷洋で日本の調査捕鯨に対して過激な活動を行なった団体と同じである。南氷洋ほどの過激な行動は無いようだが、(ぎりぎりの)実力行使で住民の生活を妨害することは許されない。資源管理がきちんと行なわれ経済価値がある限り、かわいいから知能が発達しているからという反捕鯨の論理は通用しないのではないだろうか。
 ただ鯨類の有数の消費地でもある長崎でも思ったが、本当に現時点で日本の食料として鯨類がどれだけ必要なのかという疑問は残る。鯨食の文化を守るというのもあるが、実際に全国的に鯨食が広まったのは戦後の食料難の時代だろうし、文化をどこまで、どのような形で残さなければいけないかは、地域の問題のように思える。