2012年11月27日火曜日

環境省モニタリング

27日は環境省のモニタリングの委員会に出席。震災対応の特別モニタリングが入り、しばらくはそちらが中心だったが今年度は通常と震災の両方のモニタリングがある。通常のモニタリングは今年は東シナ海ということで、すでに10月に行われている。その時にも衛星で中国からの淡水が見えないかの問い合わせがあったが、やはり10月はあまり日本側まで淡水が来ることは多くなく、今年も特になかったようだ。契約がもっと早くすんで、我々の観測を行った7月にやってくれれば、中国からの淡水とゴミが採集できたはずだったが。2009年の日本海、2010年の紀伊沖の結果の公表内容の検討も行う。
後半は別の会社が請け負った震災後のモニタリング。最近は毎年入札なので、会社が途中で変わってしまうのも、継続性があやうく少しこまったものだ。また単年度予算でかつ予算決定が遅いので、非常に厳しい時間スケジュールで行うことになっているのもあまりよくない。このような体制は見直す必要があると思うのだが。

2012年11月17日土曜日

高校生訪問

11月17日、今日は名古屋大付属高校の学生さん1名が、調べ学習の一環で震災漂流ガレキの生態系への影響について聞きに来た。私も専門でやっているわけではないので、考えられる範囲での返答をした。影響といえば、溶出する化学物質による影響、いっしょに移動する生物の問題や、そこに住む生物の生活に物理的に影響するなどが考えられるであろう。一番目は一般的な化学物質の生物濃縮の問題に、2番目は外来種の問題に関連し、3番目はエサに間違えられるゴミの問題や、最近鹿児島大で聞いたウミガメの産卵の妨害のようなことが思い浮かんだ。しかし、震災のガレキはけたたましく量が多く、それが一度に運ばれるところに違いがあり、一般的な海ゴミとは大きく違う問題がある可能性もあるのかもしれない。学生さんは熱心に聞いていったが、これから数か月いろいろと調べ、発表までするそうだ。

2012年11月15日木曜日

GCOM-Cアルゴリズム評価会

今週は本当はインドネシアに出張する予定だったが、いろいろなことがありすぎで、申し訳ないがキャンセルすることになってしまった。
11月14日は、3年後に打ち上げられる予定となったJAXAのGCOM-C/SGLIプロジェクトのアルゴリズム評価委員会があったので、これには参加することとした。各PIやJAXAが開発したアルゴリズムをJAXAの研究員などが実際に衛星データを利用してプロダクトを計算し、他のデータなどと比較して検証するものだ。私の場合は、基礎生産アルゴリズムが評価され、研究室からJAXAに行ったYH君が実際の計算を行ってくれ、それらしい結果にはなっていた。実際には、すべてのデータの流れを再現することはまだ難しいプロダクトも多く、検証データもそろっていないために、評価まで行うのは難しい印象だった。また、どのようなデータで検証するのかわからないプロダクトも多く、課題がある分野もあるように思えた。
これまでのJAXAからの受託研究が今年で終わり、現在来年度からの研究の公募中なので、その申請書も書かなくてはならない。
終わった後は、違う分野の人たちも含め、近くの飲み屋へ。帰りは「最後ののぞみ」となった。

2012年11月6日火曜日

お客様

11月6日、今日は東海大学のT先生が研究室に来てくれた。東シナ海の懸濁物を考慮した大気補正手法をコンピュータに入れてくれるのと、伊勢湾でのクロロフィルaの誤差の問題に関して議論するためである。途中で学生に任せて、私は東シナ海の台風についての会議に。K君の最近の台風による植物と懸濁物の応答について簡単に話す。森本准教授たちのモデルの仕事とつなげると面白そうだ。さらに、伊勢湾に関する打ち合わせに外に出る。こちらもこれからの研究についていろいろ考えさせられる。大学に帰って見るとコンピュータにいろいろ問題があったが、何とか動くようになったようだ。伊勢湾の衛星データの研究の方向性もある程度きまった。T先生ありがとう。夜はみんなでトリトリ亭に。

2012年11月1日木曜日

論文紹介


11月1日、久々の論文紹介。XYJ君が、Decker, M.B. ら(2007) Predicting the distribution of the scyphomedusa Chrysaora quinquecirrha in Chesapeake Bay(チェサピーク湾でのクラゲ C. quinquecirrha の分布の予測), MEPS, 329: 99–113.を紹介。水温と塩分データから統計的にクラゲの分布の予測を行ったものだが、かなり経験的だ。