2011年5月10日火曜日

長崎赤潮

10日は長崎水試の北原さんが訪れた。有明海の出口にあたる橘湾での赤潮予測に衛星リモートセンシングが利用できないかの相談だ。橘湾で被害を起こすシャットネラ赤潮に関しては、有明海から出ていているという可能性が高い。これを事前に予測できれば、養殖業者が生簀を海中に伸ばすなどの対策が取れる可能性がある。海色衛星ですでに有明海から高いクロロフィルの水が出ている画像がしばしば見られている。有明海の奥は濁りが多く、われわれも長崎大時代からずっと取り組んできているが、まだ精度に不安が残る。しかし、湾後部ではある程度利用が可能かと思われる。JAXAやNPECなど衛星画像の利用できるサイトと注意点を説明し、今年度われわれのプロジェクトでも有明海の赤潮検出を行なう可能性について議論した。