2011年5月23日月曜日

ゼミ、海洋環境緊急モニタリング

 5月23日はXYJ君の輪読ゼミで「海水の性質」だった。塩分、栄養塩、溶存ガスなど基本的なことの勉強だ。質問では学生から、なぜ永年躍層はなぜ出来るか、なぜ大西洋は表層塩分が高いのかなど大切な質問が出て議論をした。
 環境省の毎年の海洋環境モニタリングは、今年震災後の海洋環境緊急モニタリングとして行なわれる。明日はその委員会があるようだが、授業があるので、出席できない。ちょうど連休中に、震災直前から1ヶ月の東北から千葉までの沿岸域の表面水温、濁り、クロロフィルの画像を作ってあったので送った。
 これによると、濁りは津波の後数日は特に仙台湾を中心に高くなっているようだった。水温では震災後に銚子からいわきにかけての沖合いに黒潮の渦が発達している様子がわかり、原発の排水の挙動への影響が伺われる。又その時にいわき沖で沿岸湧昇が起きたのか、クロロフィルが高くなっており、生態系への影響の可能性も危惧された。