2012年6月28日木曜日

Egil先生

6月28日 今日からノルウェー工科大学のEgli Sakshaug博士が客員教授で奥さんとともに来日。4か月の滞在予定だ。彼は植物プランクトンの生理生態学で有名な学者だ。名古屋大にもしばらく滞在していたし、以前長崎大学に来た時にも議論をした。昨年も呼んでいたのだが、病気で1年延びてしまった。でもっ今年は元気になってきてくれた。学生の刺激になることも期待している。


2012年6月24日日曜日

卒業生

6月24日、先週、今週と卒業生のST君に来てもらい、投稿中の論文を進めた。かなりハードルの高い雑誌ではあるが、かなり興味を持ってもらっているようで、頑張れば受理してもらうこともできそうだ。ST君は博士号取得後、派遣社員として全く違う分野の民間会社で働いている。忙しい中で時間を見つけて作業するものとても大変だが、頑張ってほしい。

2012年6月16日土曜日

富山湾プロジェクト

6月15日は富山湾プロジェクトの会議で再び富山に。今日の目玉はI社Hさんに、沿岸の富栄養化に関連した生態系モデルの動向について話をしてもらった。プロジェクトの結果など富山湾の状況も含めて、とても分かりやすくまとめてくれた。面白かったのは、望ましい湖の姿を各地方自治体が模索始めているとのこと。宍道湖では五感で感じられる湖、霞ヶ浦は泳げる湖、琵琶湖では鮒ずしの作れる湖などユニークだ。確かに海もこのようなキャッチフレーズがそれぞれで必要あるとよい。

2012年6月9日土曜日

東シナ海研究集会


2012年6月8・9日に地球水循環研究センター会議室において 東シナ海陸棚域の鉛直過程と物質循環 という研究集会を開催しました。名古屋大学地球水循環研究センターと九州大学応用力学研究所とで共同で行なっている東シナ海の生物生産への長江希釈水の影響に関する研究の状況をまとめ、2012年7月に予定されている東シナ海航海の計画を策定する目的で行ないました。また、周辺海域に関する研究についても発表してもらいました。参加者は学外10名(うち九州大学5名、長崎大学2名、富山大学2名、西海区水産研究所1名)、学内14名の24名でした。
 まずこれまでの地球水循環研究センターと九州大学応用力学研究所の関連した研究集会や航海、関連の国際的な動きなどのまとめの発表(石坂・松野)がされました。そして、前半として、日本海の低塩分水とエチゼンクラゲの関係(千手)、東シナ海の亜表層クロロフィル極大への成層や光環境の影響(松野)、亜表層クロロフィル極大の下の海底乱流混合層(遠藤)、乱流混合層と生態系モデルを利用した日本海前線でのクロロフィル極大(吉川)など、生物と関連した物理環境に関しての話題提供がありました。
後半は、亜表層クロロフィル極大の厚み(張)、東部東シナ海表層における一次生産の季節変化(長谷川)、有機・無機の溶存態・懸濁リンの分布(山口)、亜表層の栄養塩分布(武田)、粒子状有機物の沈降過程への長江希釈水の影響(鋤柄)、衛星観測にむけた植物プランクトン群集の把握(石坂)など、生物・化学的な話題提供がありました。
これらから、これまで蓄積したデータを再解析することの重要さが再認識され、特に亜表層クロロフィル極大の大きさや厚さ、水柱の植物プランクトン群集、栄養塩、沈降フラックスなどの相互関係について、長江希釈水の有無や光環境を含めた物理環境とともに、その時間的・空間的な変動に着目してより詳細に解析する必要性が明らかとなりました。
これをもとに、7月に予定されている対馬沖の長崎大学練習船による航海と、9月から10月にかけて黒潮域から韓国経済水域内で行うJAMSTECの淡青丸の観測について計画を策定しました。

2012年6月7日木曜日

ゼミ等

6月7日はゼミ。先週に引き続き、衛星データから植物プランクトン群集を出す試みの論文を学生が紹介した。いろいろとやられていはいるが、まだ問題がたくさんありそう。

ゼミの後は1週間衛星の勉強をしに来た、滋賀県立大の学生さんのYさんが帰るので、研究室で軽く一杯。前回に続いて鮒ずしの残りを。留学生は頑張って食べたが、1名は思わず笑い出し、1名は声も出ない。Yさんも初体験とのことで、一口でギブアップ。

2012年6月2日土曜日

琵琶湖観測

6月1日は滋賀県立大学との共同研究の一環で、琵琶湖の観測に行った。滋賀県立大は琵琶湖のすぐそばで、臨湖実験施も観測船も備えているうらやましい環境だ。海洋が中心の私には、観測しても塩気がないのはとても新鮮だった。比較的近くのため、観測後帰ってきて濾過作業。下から見ると薄曇りだったが、やはり衛星データは残念ながら観測域は雲でマスクされているようだ。この共同研究で何とか琵琶湖でも海色(海ではないが)衛星データが利用できるようにしたい。
せっかくなので、滋賀名物の鮒ずしと赤コンニャクを買って帰り、分析作業後に研究室で一杯。鮒ずしは明けただけでは意外と臭くなかったが、食べてみると口に広がる独特のチーズのような味。私とPDは結構気に入ったが、学生たちは軒並み敬遠。信長が作らせたという赤コンニャクは、見たところまるで生レバーのようだが、あっさりしていておいしかった。
観測船やっさか。やっさかは地名からきているそうだ。
琵琶湖名産の赤こんにゃく、鮒ずし、小鮎の甘露煮