2012年4月29日日曜日

最近の発表

最近FBも始めたので、ブログをさぼり気味で反省。最近の研究に関連した発表。


 4月29日の読売新聞に以前このブログでも使った東シナ海のアオノリの写真が使われた。東シナ海の環境の変化を表している。
 
 大分前に特集号の編集長からは受理通知をもらっていたが、なかなか掲載されなかった山口君の論文がウェッブ公開された。黄海・東シナ海の衛星クロロフィルの季節変動と夏の経年変動を議論している。東シナ海の広い海域で夏に長江の影響があること、黄海では長江の変動とは別に徐々にクロロフィルが増加して、富栄養化の影響の可能性を示すことを指摘している。
Yamaguchi, H., H.-C. Kim, Y.B. Son, S. W. Kim, K. Okamura, Y. Kiyomoto, J. Ishizaka,Seasonal and Summer Internannual Variations of SeaWiFS Chlorophyll a in the Yellow Sea and East China Sea. Prog. Oceanogr. DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.pocean.2012.04.004
(黄海と東シナ海のSeaWiFSクロロフィルaの季節変動と夏の経年変動)



 学会前に頼まれた、北太平洋でのセジメントトラップでの粒子沈降量のデータに対応する、衛星基礎生産の時系列を利用した論文が受理された。基礎生産の変動は基本的にとても粒子沈降量と対応しているようだ。
Yamamoto, M., A. Shimamoto, T. Fukuhara, Y. Tanaka, J. Ishizaka  Glycerol dialkyl glycerol tetraethers and the TEX86 index in sinking particles in the western North Pacific, Organic Geochemistry.(西部北太平洋の沈降粒子中のグリセロールジアルカリグリセロールテトラエーテルとTEX86)

2012年4月23日月曜日

大型クラゲ国際共同研究会合

23日は横浜で大型クラゲの国際共同研究に関する年度初めの会合。昨年は中国の長江河口の北側で、世界で始めてエチゼンクラゲのエフィラ幼生が採取されたことは大きな成果であった。6月下旬に採取された1-2cmの個体はエフィラになって2週間ぐらいということで、6月上旬にエフィラになったと考えられるそうだ。やはり長江河口の北側の沿岸域から来ているのだろうか。しかし、韓国沖でも発生している可能性もまだ高い。ここ2年間は大発生がなかったので、それ以外の面ではなかなか研究が進んでいないのが実情だ。われわれの水温仮説では今のところ黄海は低温なので、今年は大発生しないのではないかと考えているが、今後も注意深く観察していく必要がある。まだまだ予測するには、ほど遠い知識しか得られていない。
年末の報告会は、朝一の自分の発表だけですぐに大学に戻ったが、今回は一応一通り話しを聞いてからすぐに大学に戻って別の会議に。もう終わっているかと思ったら、ついた19:00過ぎからさらに2時間以上と長引いた。震災がらみでテーマは違うが、科学でできる予測が十分でないところで、どのように対策等に反映させるか、問題点は似ている。普段からいろいろなレベルでの研究が必要である。

2012年4月18日水曜日

NOWPAP/CEARACフォーカルポイント会合

4月17,18日は富山でNOWPAP/CEARACのフォーカルポイント会合。10年前に赤潮とリモートセンシングで始まったが、徐々に富栄養化と多様性にその焦点が移りつつある。ただNOWPAP自体は日中韓露4カ国でそれぞれにRegional Active Center (RAC)があるため、それぞれの役割分担が大切だ。一方で、その活発さや進め方には大きな違いがある中で、どのように今後進めていくか課題は多い。ともすれば、新しい問題に目が行ってしまう中でしっかりした活動を続けるにはどうしたらよいのか悩ましい面も多い。本来はバルト海を囲う国々のように、しっかりとした条約に基づいてできればよいのだろうが、いろいろな意味でまだまだ難しい。少なくもここに集まる代表レベルではせめて心を通い合わせたい。環境省からこられる所長もどんどん変わる。これで5人目だったか?


2012年4月11日水曜日

花見とセンター新歓

4月10日 お昼はセンター脇の桜の下で花見をしながらみんなでお弁当を。話題の一つは今年の桜の色が薄く、白いということ。どうしてだろう?
夜はセンターの新歓を鳥謹で。今年は大気海洋相互作用のTさんがセンターの研究員として来てくれた。大気グループと海洋グループの結びをしてくれることが期待できる。珍しくほとんどのスタッフが集まってくれた。林学系のK先生に聞いたところやはり温度によって、花の色も変わる可能性があるとのこと。今年は低温の影響だろうか。海の植物プランクトンのブルームも今年は違うのだろうか。その後Tさんと二人でベルギービールを。新しい研究の可能性も。

2012年4月7日土曜日

新歓

4月6日は新人歓迎会。今年は大使館推薦の日本国奨学金でモザンビークからMさんが来てくれました。研究室としてはアフリカ系は初めてでますます国際化します。気さくで明るい感じの人ですぐに日本語もうまくなりそうです。豚が好物ということで、歓迎会は名古屋駅のしゃぶししゃぶいちばんへ。