2011年9月26日月曜日

ベトナム講習

 9月18日から25日までベトナム、ニャチャンにある海洋研究所で日本財団とPOGO(国際海洋観測機構)がサポートするトレーニングコースThe Application of Ocean Colour Remote Sensing for Study of Marine and Coastal Processes and related Bio-Resources(海色リモートセンシングの海洋と沿岸過程とそれに関連する生物資源研究への応用)に講師として参加した。同様のトレーニングコースが2007年に開催され、その時は当初3ヶ月頼まれたがとてもいけないので、水研のOBでタイから日本に帰る予定だった松村さんにお願いして、私は3週間だけ参加した。今回は全体が3週間でその中の1週間滞在した。私の他に北大の斎藤さん、平田さんが1週間、バーミューダ海洋研究所のGerry Plumley博士が3週間滞在し、松村さんも後から参加する予定だ。
 初日と2日目は斎藤さん、3日目と5日目が私、4日目が平田さんの講義だった。私は、海洋学の基礎を含めた衛星海洋学と海色リモートセンシング、東シナ海と有明海を例とした富栄養化と植物プランクトンの関係、赤潮などについて話をした。まず驚いたのは今回は補助者として参加した4年前の学生たちの進歩だった。タイ、インドネシア、フィリピンからの外国人学生を含め、ベトナムからの参加者をまとめながら、自らも熱心に講義を聞き、討論をリードした。今後は彼らが東南アジアをリードしてくれるだろう。今回は残念ながら日本人の参加者はいなかったが、北大に来ているフィリピン人が1名、他にもタイから2名が来ていた。
 有明で減ってしまったタイラギやアゲマキの話をした日に、学生がこれらの貝を食べさせてくれた。今後もおいしい貝の取れる干潟をまもってほしい。
ホテルから観光地のビーチを眺める。間には漁民が住む町。

バイクでシイラを運ぶ人

2011年9月8日木曜日

伊勢湾観測

9月8日、また急遽伊勢湾観測に行くことに。昨日は三野君に頼む。台風12号の土砂の影響ですごく濁っていると思ったら意外とそうでもない。木曽三川は東から来ているので、今回の台風ではそれほどの影響はなかったからか。それとも河口堰で調整された結果か。確かに、衛星でも木曽三川の濁りは収まっている。それに対して、三重県側の宮川、櫛田川や大きな被害を出した熊野川は相変わらず濁水を出している。
9月7日のMODIS/AQUA 250mをJAXAが処理した濁りの画像

2011年9月7日水曜日

NOWPAP FP会議

台風開けの9月6・7日に再び富山に向い、NOWPAP/CEARACの第9回FPM(フォーカルポイント会合)に参加した。2010年、2011年で行っているHAB、リモートセンシング、富栄養化、生物多様性に関する活動の進捗状況と、先月の専門家会合を受けて再検討された2012年、2013年の計画が日中韓ロの代表によって話し合われた。専門家会合と多くの出席者が異なっていることがやや話を難しくしたが、全体的にはうまくまとまった。
これまでずっと拠出金を出していなかったロシアがやっと拠出してくれたことはうれしいことだ。また環境省からのFPはどんどん変わっていってしまい困るのだが、今回の人は博士号も持っており非常に意欲的だったのでとても助かった。それから中国の新しいFPは、2008年に長崎大で私がホストで行った第1回のリモートセンシングに関するトレーニングの受講者だった。これもすばらしい。

前日の夜は前回行き損ねた寿司栄に。今回はシロ貝を初めて食べた。富山ではマンジュガイともいうサラガイの仲間らしいが貝殻はなかったので、種類はわからなかったが、柔らかくておいしい。レセプションの後は環境省のNさん、学生さんと一条に。ママさんからの、海の水はどうしてしょっぱいの、富山の川の水はどうして緑なの?など、素人質問でタジタジ。

台風12号

台風12号が猛威を振るった。被害の大きかった那智勝浦は、昨年勢水丸で寄港したところで、大変残念だ。森林の荒廃と関係しているとの指摘もあるが、雨量も大変なものだ。進路が少し東にずれていたら名古屋はどうなっていたのだろうか。伊勢湾台風・東海豪雨を経験したとはいえ、備えは万全なのだろうか。

2011年9月2日金曜日

富山大学非常勤

9月1・2日と富山大学で大学院の非常勤講師。海洋学の基礎、海洋リモートセンシングの基礎、東シナ海・日本海の海洋環境、基礎生産、台風による基礎生産の増加について。非常勤の場合、学生のレベルがわからないので大変だが、今回はかなり基礎的なことをしっかりと話をしたのでわかってくれたと思うが。

31日は水曜日で寿司栄が休みだったので、前回と同じ近くの寿し富へ。こちらもおいしいし寿司栄では飲めないビールが飲める。47年寿司屋をやっているというご主人は最近魚が減ったというが。1日夜は越中舞華で蒲地さん、畑さん、張さんと張研究室の学生さんたちと会食。富山の魚介類を堪能。2日は台風が近づいているのでさっさと帰ってきた。


シラエビ(白エビ)、ホッコクアカエビ(甘海老)など

上はトヤマエビ、下の赤い筋のあるのがスジエビと言われたが、種が違うのだろうか?