7月19日~28日に長崎大学の練習船長崎丸に、長崎大学・九州大学・富山大学とともに、学生たちと乗船させていただきました。今年から新船となり、実験室も広くなって快適でした。西日本大水害直後の荷物輸送や、航海の間や後にも台風が来るなど、いろいろ大変でした。栄養塩の少ない黒潮域で赤潮があるなど面白い現象もありました。
2013年7月30日火曜日
東シナ海航海
7月19日から29日は、毎年の長崎丸での東シナ海航海だった。昨年度は、対馬海峡を中心に観測を行ったが、今年は再び済州島の南の韓国の経済水域に行くことができた。また例年、中国・韓国からの参加者が多かったが今年は韓国海洋研究所だけと比較的少なく、主に名大、九大、長崎大、富山大のグループだけとなった。一方で、今年はこれまでにない画期的な試みとして、富山大のZJ先生のおかげで、中国海洋大学の調査と同じ時期に観測ができ、韓国経済水域の定点周辺で落ち合うことができた。合うといっても、あまり近寄ることはできず、人の姿は見えないぐらいの距離ではあった。また、もう一つ画期的なこととしては、あちらの船には中国からの留学生XYJ君が乗船し、クラゲの目視調査等を行っている。
今年の航海では、最近にしては珍しく、エチゼンクラゲが多く、それま比較的大型の個体が多かったようだ。これは我々が衛星で測定した、春先の黄海の水温が最近より少し高めであることと関連しているように思われる。水温はエチゼンクラゲの大発生が続いた2002-2007年よりは低いのでおそらく、大発生にはつながらないのではないかと思われるが、今後も注意が必要だろう。
今年の航海では、最近にしては珍しく、エチゼンクラゲが多く、それま比較的大型の個体が多かったようだ。これは我々が衛星で測定した、春先の黄海の水温が最近より少し高めであることと関連しているように思われる。水温はエチゼンクラゲの大発生が続いた2002-2007年よりは低いのでおそらく、大発生にはつながらないのではないかと思われるが、今後も注意が必要だろう。
いつもの記念写真
中国海洋大学の船
エチゼンクラゲ
カツオドリでしょう。優雅です。
2013年1月29日火曜日
長崎大学位審査
1月28日は、長崎大学に残してきた二名の社会人博士の公聴会・審査会があった。福岡県水産海洋技術センターのAさんは「玄界灘における対馬暖流の流動変化が漁場形成に及ぼす影響に関する研究」、水産総合研究センター西海区水産研究所のKさんは「河口及びその周辺海域における植物プランクトン生産の変動要因に関する研究」というタイトル。Aさんの仕事は、衛星による表面水温から対馬暖流の位置を推測し、アジとケンサキイカの漁場と比較した内容で、二種の漁場形成過程の違いが明らかになっている。Kさんの仕事は、有明海の光環境と栄養塩環境、東シナ海の栄養塩環境の変化と赤潮との関連を述べたものだ。二人とも社会人ということで、大分時間がかかったが、うまくまとまってくれてよかった。長崎大で私の後に面倒を見ていただいたN先生に感謝。最後の一人にも早く終わってもらいたいところだ。
前日は卒業生のS君、Yさん、K君と飲む。みんな社会人も長くなってきて大分貫禄がついてきた。当日の後はN先生行きつけの駅前の二軒で長崎の美味しいお魚を。
前日は卒業生のS君、Yさん、K君と飲む。みんな社会人も長くなってきて大分貫禄がついてきた。当日の後はN先生行きつけの駅前の二軒で長崎の美味しいお魚を。
2012年7月28日土曜日
対馬・五島沖航海
7月18日から28日は長崎丸で対馬・五島沖の航海に行ってきた。例年、韓国の経済水域に行っていたが、今年は都合で行けなかった。名古屋大、長崎大、九州大、富山大の他、中国海洋大学、華東師範大学が乗船し、日本の大学を含め全学生の半分を中国勢が占めた。
対馬水道ではエチゼンクラゲが何匹か出現し、今年は大発生の可能性が心配された。五島の南西では大量の浮遊ゴミと遭遇。すくってみると中国製。お粥のレトルトの製造が今年だし、塩分も低いので、今年の雨で流されてきたようだ。これには中国人たちも驚いていた。
今回も船のスタッフには本当にお世話になった。感謝。
対馬水道ではエチゼンクラゲが何匹か出現し、今年は大発生の可能性が心配された。五島の南西では大量の浮遊ゴミと遭遇。すくってみると中国製。お粥のレトルトの製造が今年だし、塩分も低いので、今年の雨で流されてきたようだ。これには中国人たちも驚いていた。
今回も船のスタッフには本当にお世話になった。感謝。
2011年7月25日月曜日
東シナ海調査2011
7月15日から25日に、長崎丸で東シナ海の韓国経済水域の調査を行なった。当初台風が心配されたが、東にそれてくれたので、1日揺れた日はあったが、ほぼ予定通りの内容が実施できた。大型クラゲはやはり今年は少なく、航海中ずっとXYJ君が目視観測を行ったが、通算で3匹しか確認できなかった。昨年、一昨年と捕獲できた場所でも一匹も見えなかった。一方でアオノリが広く分布しており、時には緑色の絨毯のように広がり、その中に浮遊ゴミが散らばっていた。このアオノリはしっかりと光合成もしているようだった。
今年は名大8名、九大6名、長崎大4名、富山大2名、韓国海洋研究院2名、韓国インハ大2名、華東師範大2名、中国海洋大1名、民間会社1名の合計28名と大人数だ。名大も初めての人が多く心配だったので、卒業生で調査会社K's Brainに就職したのMT君を派遣してもらったが、みんな忙しそうだった。私も採水やネット、他の観測などグループ間の調整や、借用してきた機器の運用など、正直今年は忙しかった。他の仕事も持ち込んだが、例年になく一切出来なかった。来年はいろいろと考えなければならなさそうだ。
今回の航海では名大のGCOEの中国ORT(On site Research Training)の一環で2名の学生が乗船した。彼らは海の研究者ではないが、作業を手伝い、他のグループのやっていることも熱心に勉強していった。
2011年3月31日木曜日
2010年12月10日金曜日
長崎丸
来年度の韓国排他的経済水域での長崎丸の東シナ海での航海について長崎大学経由で文科省の質問が来た。北朝鮮が韓国を砲撃したことで、東シナ海を巡る国際情勢が悪化し、韓国排他的経済水域に日本の練習船がいく必要があるかどうかを心配しているのだろう。中止する気があるか、問題があった時にどうするかということを聞かれた。戦争をしているのだから心配するのは当たり前ではあるが、聞いてどうなるのか。前回韓国船が沈没したことで、一般船は普通に入っているのに釜山入港を中止させられた某法人の研究船よりはよいが、半年以上先のことを心配しすぎのようにも思う。
長崎丸といえば、大学の運営交付金が少なくなることで、来年の航海はこちらの金銭的な援助を期待されている。これもある程度は仕方がないことではあるが、東シナ海で若い人たちを含めて日中韓共同で調査することは、日本としても長崎大としても大切なことではないのか、そもそもそこまで大学予算がきびしくなることは、さびしい気がする。もちろん九大等とも協力して何とか、資金を集めてでも続けるつもりではある。
2010年8月5日木曜日
東シナ海航海
7月17日から27日に長崎大学の練習船長崎丸で東シナ海に行った。昨年に引き続き韓国に許可をもらい排他的経済水域での調査で、PICESのCREAMS-APの活動と位置づけてある。今回は名古屋大(7名)以外に、長崎大(6名)、九大(6名)、富山大(2名)、神奈川大(2名)と、韓国の研究院(KORDI、2名)と済州大(1名)、中国から第一海洋研究所(2名)と華東師範大(2名)で総勢30名の大所帯だ。2/3は学生で教育としての役割も大きく、いろいろな技術と国際的な人間関係を学んでもらえたと思う。
ずっと梅雨の雨空だったが、航海が始まると同時に晴れ、おかげではじめの数日は衛星画像が取れた。その代わり2日目には熱帯低気圧のおかげでかなりゆれ、何名かはかなり厳しそうだった。狙いは長江からの淡水が周辺の水と混ざった海域で、どのように低次生産活動が行われているかである。まだ解析はこれからだが、追跡したブイ周辺では珪藻が増加したのちに減少し、休眠体を形成していたようだった。エチゼンクラゲ調査も重要であったが、出現した場所はわずか2箇所で数は少なく、大きさも昨年と比較するとずっと小さく、今年はエチゼンクラゲの出現は多くなさそうである。また途中で海上からはっきりと見える内部波に遭遇したことも印象深かった。
今年は小さなエチゼンクラゲ(昨年は)
途中行方不明になったセジメントトラップ、下に沈降粒子が入っている。
お客さん
2010年5月22日土曜日
有明海航海
13日出港で諫早湾沖に到着、九大はここから定点観測、われわれは14日の明け方から基礎生産の測定と定点観測を夕方まで。大潮でも夜中には小魚が集まる。有明海の印象は濁っていて、夜中に光に小魚が集まることはなかったような気がするのだが、透明度の長期変動で表されるように、やはり濁りは減少したのか?15日はライン観測で、以前は午前、午後に面的な観測をやったが、今回は昼の数点だけに限定してリラックスモードで行なった。観測中結構クラゲがいる。大型・小型のミズクラゲと小型の赤クラゲやタコクラゲなど数種類。昨年秋に多くいたビゼンクラゲは、春にはどんな形をしているのだろう?今回はわからなかった。夜は樺島まで移動。船員さんがアジを釣ってくれた。後半はライン観測もなしで、3日間だ。
諫早湾の開門調査の話題が出ているが、それをやることで本当に何がわかるのだろうか。やや疑問だ。日本海洋学会でこれに関して、WGを作るという話になって、私も参加するのだが。。
船員さんがつってくれWAさんが裁いてくれたおいしいアジ
2009年12月15日火曜日
練習船共同利用
15日は長崎大学水産学部の練習船共同利用の委員会で長崎に出張した。水産系の学部・学科では、長崎大、北大、東京海洋大、鹿児島大、三重大、広島大が練習船を所有している。これらはそれぞれの大学内部での利用はもちろん、他大学や研究機関などにも利用されてきたが、これまではあまり共同利用や公募のような制度がはっきりしていなかった。そこで今年から公募を開始した。なかなか乗船経験のできる施設はない上、長崎大学ではこれまでも学外の人に利用してもらう実績があったため、今回の公募でもそれなりの数の公募があった。一方で、練習船が古くなりつつあり、そろそろ新しい船を準備しなければならないが、国の予算状況はもちろん厳しい。しかし、海に囲まれた日本としては、海の教育・研究は欠かせないはずで、練習船の役割は大きいはずである。海を含めた地球科学や造船の関係者の中にも、船に乗ったことがない人が多いことはおかしなことである。ぜひ練習船を使った教育の機会を増やしていってほしいところである。
長崎駅前でばったりと広島在住の長崎大学時代の教え子IYさん(旧姓ITさん)に出会った。
長崎駅前でばったりと広島在住の長崎大学時代の教え子IYさん(旧姓ITさん)に出会った。
2009年11月17日火曜日
有明海観測
登録:
投稿 (Atom)

