2010年4月26日月曜日

赤潮プロジェクト会議

4月26日は宇宙利用促進調整委託費で行っている「赤潮被害軽減のための衛星利用実証試験」の会議を行った(1月14日も参照)。メンバー(再委託先)の大分水試の宮村さん、瀬戸内水研の板倉さん、東大農学生命研究科の古谷さんと、協力者として中央水研の鬼塚さんに来てもらい、それぞれの進捗状況の報告と今年の計画について話をした。プロジェクトは昨年末から始まったが、今回が初めての会合で、改めて全体の認識を深めてもらった。
名古屋大が全体統括と衛星データ作成、宮村さんが大分沖での調査、板倉さんには他県への普及のためのフォーラム形成、古谷さんには種類判別の可能性に関する研究をしてもらう。赤潮発生自体の機構自体はなかなか難しいが、流されてくる赤潮に関しては、衛星等である程度予察ができることが期待される。今年の赤潮の時期に向けて万全を尽くしたい。
まだ完成版ではないが、以下のホームページもオープンした。
会議の後には、古谷さんにHyARCセミナーで「亜熱帯域の窒素固定」について話をしてもらった。面白い話題に普段こられない人たちも来てくれたのはよかった。
皆さんには、昨晩入ってもらい、伏見のウナギと鳥の老舗「宮鍵」で懇談し、そこでも暑い赤潮論議が行われた。

2010年4月25日日曜日

長崎の秘書の名古屋訪問

4月24日に長崎大学で10年間秘書をしてもらったYYさんが名古屋に来たのでパーティをした。もう子供も大きくなり、一人でミュージカル鑑賞とお城巡りとのことで、うらやましい限りだ。
私の家族、元学生のWAさん、現学生のST, YH, ST, AM君とPDのSCさん、ESさんとその家族、現在の秘書のWAさんと子供さんで、総勢大人12名、子供4名と大所帯となった。名古屋駅近くで働いている卒業生のWAさんが幹事で、「かしわやま」というおしゃれなお店だ。先日行った本山の「さかなやま」と同じ系列のようだ。
YYさんに始めてもらった時は私の子供もまだ小さかったのだが、もう中学生だから驚きだ。子供4名は比較的年齢は近いのだが、これぐらい大きくなってくると、少し打ち解けるには時間がかかるが、少しは仲良くなったようだ。家内と新旧の秘書もかなり話が盛り上がっていた。
楽しい一時だった。

2010年4月24日土曜日

華東師範大学お客さん

4月23日は、中国華東師範大学からLi Daojiさんと、Lu Jingjingさんが訪問した。
Li さんは以前東大海洋研の小池先生のところに滞在しており、私も長崎大の中田先生を通じて長崎と中国で会っている。今回はLuさんをつれて、長崎、名古屋、東京を回り日本の研究者とあわせる役割のようだ。Liさんは、この7月の東シナ海の航海にはPDと学生が乗船してもらうことになっており、また共同研究のプロポーザルをだす相談をした。この二人は先日同大学から来た人たちとも近く、今後大学間の関連を深めるのもよい。
一方、Luさんは気候変動による東アジア周辺のwetlandへの影響の共同研究を立ち上げようとしており、その相手を探しているようであった。名古屋大学の辻本先生と興味が近いようで、辻本先生の研究室でもしばらく懇談をした。辻本先生の研究室は沿岸に関する活動を活発にされているが、この1年間お話する機会が少なく、その意味でもよい機会となった。
お昼はふー助でおそば、夜は鳥謹で鳥料理の接待となった。夜の部にはGCOE助教のLiuさん、山下さんにも来てもらったが、Liuさんが中国語でいろいろと話を聞いてくれ、Luさんの熱心さが伝わってきた。
帰りは偶然、道路で三野、阿部、地球研の檜山、JAMSTECの栗田と一緒になり、水研の昔話・裏話(?)等を聞く二次会(晩酌屋バグース)の機会に恵まれた。

2010年4月16日金曜日

ゼミ・片付け・新歓

4月15日は今年度初めての論文購読ゼミを行った。今回は留学生のSTさんがKJW Hydeらの「マサチューセッツ湾における衛星基礎生産モデルの評価と応用」を英語で発表した。われわれも衛星データで基礎生産の推定をおこなっているが、その論文も引用してくれていた。結局大切なパラメータは平均値を使ってしまっているところがやや荒っぽいが、確かにわれわれも難しさを感じていたところで、このようにばっさりやるのもひとつの手である。なんといってもうらやましいほどの豊富な現場データが強みである。

この後、研究室の片付けをやった。昨年度は、もともと前任の多くの荷物が残っているところに、大量の荷物を持って引っ越してきて、すぐに水漏れ騒ぎや学生部屋のアスベスト撤去、実験室の回収、倉庫の棚作りなどが続き、荷物の整理ができなかった。今年度は当面毎週片付けをすることにした。学生部屋の実験スペースと倉庫を中心に大分片付いて部屋らしくなってきて、これでしばらく落ち着きたいところだ。
夜は新歓で世界の山ちゃん池下店へ。名前は聞いていたが行ったことがなかったため、楽しみにしていた。結構量も多く、味も悪くない。ここは今後も使えるかもしれない。今回は修士に静岡大学理学部からOT君が入った。伊勢湾をやりたいとのことで、今後の戦力に乾杯。

2010年4月13日火曜日

授業初め

今日は今学期初めての授業が2コマあった。1時間目は全学教育の大気水圏環境の科学で、医学部、理学部、農学部の1年生が大半だった。海洋のことを話すことがシラバスにあったため、少人数であるが海洋の話に期待した学生が来ているようだ。今日は主に自分の経歴と、人間と植物プランクトンの関係について考えさせた、特に理学部でもう少し海洋に興味を持つ学生がいればよいのだが、別の講義を受けているのだろう。話の途中で諫早湾干拓の話をしたが、大半の学生が知らないことにはショックを受けた。確かに問題となったのはすでに10年も前で、学生たちはまだ小学生であり、また最近こちらでは報道はほとんどないので仕方がないのかもしれない。
3時間目は博士前期課程1年向けの地球学1で、こちらはオムニバス形式のまとめ役のため、今日はガイダンスを行った。受講者は主に、環境学研究科だが、一部農学研究科と理学研究科の学生もいた。地球学では宇宙からの影響から、大気、陸域、海と、かなり広く地球環境に関する内容を話すので、狭い専門に閉じこもりがちな大学院生にはよい講義であろう。ただ2回限りなので、教えられることが限られてしまうことは仕方がないかもしれない。