2010年6月3日木曜日

大分赤潮観測


6月2日から大分水試の赤潮観測に参加した。PDのESさんと一緒に夕方の便で大分に行き別府から乗船した。2日は主に別府湾で観測し、国東に入港した。われわれは海の色の測定と色素分析を行ない、宮村さんはプロジェクトで購入した連続顕微鏡フローカムを航走中動かした。表面水の連続採水装置のない船に、新たに採水パイプを設置、これは非常に優れものだ。幸いにしてKarenia mikimotoiと呼ばれる赤潮はまだ出ていないことが確認できた。水試の調査船、豊洋の乗組員は9名でみんなとても親切でアトホームな感じだが、仕事はテキパキとこなす。チョッサー(チーフオフィサー)は私が長崎大に行く直前に卒業した児玉さんだ。

3日は快晴で凪のこれまでないぐらい調査にもってこいの状況。ところが始めの測点が終わった時点で、エンジントラブルで調査中止との知らせ。ショックであるが安全第一なので仕方がない。帰る途中で表面採水と船上からの輝度測定を何点かで行う。水試前に入港し修理を待つが、結局明日も出港できそうもないとのことで、急遽帰ることに。観測は少なかったが、赤潮本番の来月、再来月の観測準備には十分だ。

航走しながらの海の色の測定

帰りは別府に一泊して温泉を楽しみかえる。ぶらりと入ったすし屋大和田はなかなかよい雰囲気。ジャズが流れていたが、最近の趣向だそうだ。関サバ、関アジはもちろんだが、国東でとれたという地ダコはやわらかく味があり、赤貝も甘くておいしかった。温泉も古い竹瓦温泉は明治にできて、現在の建物は昭和13年だそうだ。暑いお湯は本当にリラックスできる。朝は駅前高等温泉に。

海側から見た別府市