2010年5月6日木曜日

東シナ海と中国・日本海と韓国

東シナ海で日本の船が中国船に追いかけられたという、それも中国との中間線の内側である。昔はわれわれも行けていた海域だと思うのだが、中国のガス田開発以来、日本はあまり近寄れなくなった海域だ。非常に大きな問題だと思うが、マスコミ等の報道もそれほど大きくないのはどうしてだろうか。友愛の海と総理が言い、われわれも協調の海のプロジェクトをやっていたが、政治的な実態は中国がどんどん実質的な支配を進めているように思える。中国人はそれぞれはいい人なのだが、国となると本当に強引で、日本政府としてはもっと何とかしていかないといけないと思うが。

日本海では韓国ともめている。7月には韓国のEEZでの観測を計画しているが、まだ許可が下りていない。教科書問題や竹島問題の影響があるのか、心配だ。韓国は日本海もSea of Japanとは呼ばず、East Seaである。太平洋海洋科学機構(PICES)では、韓国の主張でJapan/East Sea (JES)と呼ぶことが多いが、最近日本政府はこれをやめるようにいってきている。韓国人との共著論文ではJESを使っているし、普段のやり取りでもJESと読んでしまっている自分も確かに問題ではあるが、研究者同士の喧嘩はしたくない。何か別のよい呼び名を考える必要があるかもしれない。Tsushima and Liman Current Area (TLCA)だろうか?11日にはPICESの関連会合があるが、その話もしなければならないかもしれず、頭が痛い。