今日は主に名大祭のポスター作りと、AH君の投稿論文に関する議論と輪読をした。残念ながらHyARCゼミに出る時間がなかった。輪読のData analysis method in physical oceanography by Emery and Thomsonの3章の回帰モデルの部分だ。学生の時に、しっかりやって自分でプログラムを書いて卒論で使った記憶があるのだが、最近は全く中身を知らなくても出来合いのソフトがあってできてしまうのが問題だ。夜はST君の論文の手直しと明日の授業の準備。
2010年5月31日月曜日
2010年5月26日水曜日
赤潮プロジェクト報告
5月26日に赤潮プロジェクトの平成21年度報告書を提出した。名古屋大学としては、全体統括のほかに、大分沖の赤潮画像作成手法検討とそれを公表するホームページ作成、海外調査を主に行った。大分水試では私の研究室でも持っている、自動的に顕微鏡写真を撮り、赤潮種を特定する機械を導入した。東大では、過去の赤潮の色情報の整理と培養実験を行なった。瀬戸内水研では、各地の水試に赤潮評価のために衛星データを利用しているかどうかのアンケートを行なった。アンケート結果は予想していた通り、まだまだ利用されていない。利用したくてもどうやったらわからない場合もあるようなので、最終年度には講習会を開催するのも良いかもしれない。
2010年5月25日火曜日
2010年5月24日月曜日
富山湾プロジェクト
5月24日は環日本海環境協力センター(NPEC)の富山湾の委員会で富山に。主にセンターと県環境センター、名古屋大学、富山大学、富山高等専門学校で行なっている富山湾に関する共同研究について話す。NOWPAPの支援として、当初富山湾で海色リモートセンシングの精度確認のために始まり、次に富栄養化評価に変わってきたこのプロジェクトもそろそろ次の展開が期待されている。今年COP10のため、多様性との評価も大切だと思うが、リモセンでの環境の多様性の評価は欠かせない気がする。また、政策提言のためには数値モデルを取り入れることも大切なのではないだろうかと提案。自然に恵まれていると思っていた富山湾が実は、全国で大阪、愛知についで3番目に人工海岸が多いと聞き驚いた。東京は島があるのではいらないのも驚き。
明日授業のために、日帰りで帰る。それでもしっかり、昼飯と早い夕食でうまい白海老等も食べる機会を確保。日本酒は次の機会に。バスの中で、明日の授業の準備。
2010年5月22日土曜日
有明海航海
13日出港で諫早湾沖に到着、九大はここから定点観測、われわれは14日の明け方から基礎生産の測定と定点観測を夕方まで。大潮でも夜中には小魚が集まる。有明海の印象は濁っていて、夜中に光に小魚が集まることはなかったような気がするのだが、透明度の長期変動で表されるように、やはり濁りは減少したのか?15日はライン観測で、以前は午前、午後に面的な観測をやったが、今回は昼の数点だけに限定してリラックスモードで行なった。観測中結構クラゲがいる。大型・小型のミズクラゲと小型の赤クラゲやタコクラゲなど数種類。昨年秋に多くいたビゼンクラゲは、春にはどんな形をしているのだろう?今回はわからなかった。夜は樺島まで移動。船員さんがアジを釣ってくれた。後半はライン観測もなしで、3日間だ。
諫早湾の開門調査の話題が出ているが、それをやることで本当に何がわかるのだろうか。やや疑問だ。日本海洋学会でこれに関して、WGを作るという話になって、私も参加するのだが。。
船員さんがつってくれWAさんが裁いてくれたおいしいアジ
2010年5月12日水曜日
CREAMS-AP(中国青島にて)
もともと何かをやるために集まったグループでもないので、すぐにこれで共同研究が進むとも思えないが、7月に私が計画している長崎大学長崎丸での韓国EEZ内での航海には、KORDIやSOAのFIOの研究者をすでに誘っており、日中韓の共同研究を進めようとしている。このようなことを紹介したり、10月にワークショップを開催することで、除々に進んでいくことを期待する。
また日本海は韓国ではEast SeaでありJapan Seaと呼ぶことを拒否しているが、PICESではそれを受けてJapan/East Seaと記述しているケースがある。しかし日本政府はこれに抗議しているので、あえてこの件についても、新しい名前を考えるなどする可能性について触れておいた。本当にこの海域は難しい。
10日はホテルで、11日は温室レストランでもちろん中華料理だったが、ここの中華料理は他の場所よりも、味が薄めで油も少なめなように思えた。今回はお酒はそれほど飲まなかったためか、70度のきつい白酒も結構楽しめた。10日の夕食の後には長崎丸に乗船予定のFIOのXL Zhang博士とY Liu博士と会い、今時のコーヒー店で打ち合わせをした。
ヨーロッパを思わせる中国海洋大学の新しいキャンパスで。
2010年5月9日日曜日
GCOM-C会議(函館にて)
土日の8・9日に北大水産で、科研費の打ち合わせとして、日本で打ち上げられる2014年ごろ打ち上げられる予定のGCOM-Cに搭載されるセンサーS-GLIの海洋関係のPIの打ち合わせを行った。ミッション・目標等の確認をするとともに、特に重要と考えられる沿岸のアルゴリズム開発と研究をどう進めていくのか、また海外との協力等をどう進めていくのかじっくり議論することができた。北大は斎藤さん、平譯さん、高橋さんの他、札幌の平田さん、東海大の虎谷さん、JAXAの村上さん、山梨大の小林さん、広大の作野さんと、若手を含めての議論で、少しずつではあるが進展が見られた。やはり、IOPと呼ばれる海水固有の光学的特性を出していくことが重要だということが再確認できた。また国際協力に関する分担体制や研究費をとる方向性などについても有る程度の方向性が見えた。
函館につくて迎えに来てくれて、地元産の魚の多い回転寿司「函太郎」でお昼、夜は「よし庵」でヤリイカの活き造り等、泊まりはルートインで少し硫黄臭のする温泉だった。9日夜、直接福岡に入りドーミーインの別の温泉でリラックス。明日からは中国、その後有明海航海だ。
2010年5月7日金曜日
2010年5月6日木曜日
論文購読ゼミ
本日は論文購読ゼミをした。発表者は院生のHA君、留学生のため英語の発表だ。
K.S. JohnsonらのDiel nitrate cycles observed with in situ sensors predict
monthly and annual new production(現場センサーで観測した硝酸塩の日周サイクルから推定した月・年間の新生産)を紹介した。研究室でも持っている硝酸塩センサーを湧昇域に係留し、硝酸塩の日周変動を利用して新生産(あらたに供給された栄養塩で行われる生産)を見積もっている。HA君は前任の才野教授が開発したブイシステムの水温、塩分、クロロフィルのデータを用いて、硝酸塩濃度を求めているので、やや異なっている部分もあるし、海域の状況も大分違うが、硝酸塩の時系列という共通のデータの解析手法を知ってもらう意味でよい論文であった。
東シナ海と中国・日本海と韓国
東シナ海で日本の船が中国船に追いかけられたという、それも中国との中間線の内側である。昔はわれわれも行けていた海域だと思うのだが、中国のガス田開発以来、日本はあまり近寄れなくなった海域だ。非常に大きな問題だと思うが、マスコミ等の報道もそれほど大きくないのはどうしてだろうか。友愛の海と総理が言い、われわれも協調の海のプロジェクトをやっていたが、政治的な実態は中国がどんどん実質的な支配を進めているように思える。中国人はそれぞれはいい人なのだが、国となると本当に強引で、日本政府としてはもっと何とかしていかないといけないと思うが。
日本海では韓国ともめている。7月には韓国のEEZでの観測を計画しているが、まだ許可が下りていない。教科書問題や竹島問題の影響があるのか、心配だ。韓国は日本海もSea of Japanとは呼ばず、East Seaである。太平洋海洋科学機構(PICES)では、韓国の主張でJapan/East Sea (JES)と呼ぶことが多いが、最近日本政府はこれをやめるようにいってきている。韓国人との共著論文ではJESを使っているし、普段のやり取りでもJESと読んでしまっている自分も確かに問題ではあるが、研究者同士の喧嘩はしたくない。何か別のよい呼び名を考える必要があるかもしれない。Tsushima and Liman Current Area (TLCA)だろうか?11日にはPICESの関連会合があるが、その話もしなければならないかもしれず、頭が痛い。
2010年5月1日土曜日
潮干狩り
今日は研究ではないが、多少は関係があるので、家族で潮干狩りに行ったこと。知多半島の南知多、三河湾側の乙方海岸まで行った。連休初日で混むかと思い5時過ぎに出たが、まだ渋滞はおろか走る車も少なくほぼ1番乗り7時前には潮干狩り会場へ。水は懸濁物でかなり濁っていて、透明度は十cm程度か。釣りを試みるが全くあたりはない。うとうとしたりしているうちに徐々に人が集まってくるが、開始は結局10:30ごろで、この時間には駐車場はいっぱいに。料金は大人一人1100円。手前はごろたで掘り難く、奥の砂地に移動。アサリはそこらじゅうにいる。もちろんここは稚貝放流だろう。奥に行くとアサリはいないが、カガミガイ(バカガイといわれたが形が違う)が取れる。マテガイの殻もかなりあるので、丁寧に深めにほるとたくさん取れた。塩を盛っていなかったのが残念。13:30ごろまでにはかなりの収穫となったので終わりに。
愛知県はアサリの産地としては全国でも有数であり、スーパーでも多くおいてある上にこれだけレジャーとしても盛んなことは、湾内の植物プランクトンを食べるアサリをどんどん水揚げ消費すると言う意味では非常によいことのように思える。しかし、自然の再生産でとても追いつけるとは思えず、これだけ多くの稚貝をどこでどう確保しているのか、潮干狩りでの撹乱は本当に生態系によいのか、マテガイ等他の貝類の多様性は保たれているのか、疑問が残る部分もある。全国的にはアサリの漁獲量はかなり減少しているらしいが、現状が真に持続的なシステムになっているのか、伊勢湾・三河湾でも検証が必要であろう。
砂抜き後、食べたが、どれもおいしい。マテガイは見てくれは悪いがとてもよい味だ。カガミガイも肉厚でかなり食べ応えがある。
登録:
投稿 (Atom)