2011年2月1日火曜日
修論発表会
28日と1日は修論発表会だった。今年は、長崎大学から名古屋大学に入学したTT君が発表した。彼は有明海の流動とプランクトンのことに興味があったため、HFレーダーと呼ばれる測器で5年前から有明海で測定されている海面の流れのデータと、赤潮の移動の関連を調べた。有明海は潮汐が大きいことが知られているために、まず潮汐を取り除き、基本的には南向きの流れが卓越しているが、夏には熊本沖や湾奥に渦構造が発達することを見つけた。また、熊本沖の赤潮の移動について調べたところ、赤潮がこの流れによって移動しており、渦がない時には南に移動するのに対して、渦があるときには移動が遅くなりそうであることがわかった。この結果やこのような手法は赤潮の被害を軽減することに利用できる可能性がある。20分発表の後に10分の質問があり、多くの先生からいろいろな質問がされ、何とか解答し、無事卒業できることになった。