1月24-26日は水産総合研究センターの生物大発生の委員会だった。この委員会は広島大学の上先生のプロジェクトStop Jellyと、東北水研の斎藤さんのプロジェクトSuperFish(魚種変遷)の推進委員会と運営委員会で、1年に1回行なわれるが、膨大な研究成果を一度に聞くので、楽しみかつくたびれる会議だ。
今年は、日程調整が悪く、24日午後はクラゲの委員会に出席できず、海上保安庁のPOP'sに関する委員会に出席することとなった。この時期は委員会が多い上に、学生の修了にも忙しい時期で、24日が修論の提出ということで、直前まで添削に追われた。
24日のクラゲの委員会の午前中は、主にミズクラゲという、湾などに普通に見られるクラゲの発生機構の解明と制御に関する研究の報告だった。一昔前と比較すると飛躍的に研究が進んでいる。特にクラゲの赤ちゃんになる前のイソギンチャクのようなポリプが、人工的に設置した浮き桟橋等の裏に大量についているということがわかったことは画期的だ。
午後は、POPsつまり残留性有機汚染汚染物質の委員会に移動。これは海上保安庁のプロジェクトに、愛媛大学と京都大学が共同研究している。愛媛大学とは以前、長崎丸に乗船してもらう相談やPOPsモデルへの入力として衛星データを使ってもらうことで話をしていた関係で声がかかったのだろう。とても多くのPOPsを測定したことは評価できるが、データ解析はもう少し進めてほしいところだ。