1月5日の新年早々、博士予備審査の一人目はSCT君だ。審査員は私の他、三野助教と中村教授、そして北大水産の平譯準教授にお願いした。論文は Estimation of Primary Productivity in Tidally Dominated Turbid Water of Ariake Bay, Japan: A Bio-optical Approach (潮流の強く高濁度域である日本の有明海の基礎生産の推定:生物光学的アプローチ)というタイトルで、前半がすでにECSSに発表しているFRRF法と炭素法の基礎生産の比較と、1回のFRRF測定から24時間の基礎生産の値の決定法について、後半が現在投稿準備している衛星SeaWiFSデータを利用したVGPMによる有明海の基礎生産の推定法についてである。FRRFや衛星を利用した基礎生産の推定手法が濁った有明海にも当てはめられそうだというのは正直驚きだ。有明海では濁りが減少しているが、それによって、今回のデータやモデルで考える範囲では基礎生産は増加傾向にあるはずだ。やはりこれが赤潮と関係しているのかもしれない。
思ったよりも質問が多く、発表と質疑あわせて2時間近くにわたったが、無事に終わった。この調子で本番も、それから北大に出しているPDも決まってくれるとよいのだが。
せっかく、平譯君がきたので、夜は三野君、鋤柄さんと4名で新年会を。まだ新年ですいていそうなのでトリトリ亭へ。キープのボトルを飲み終わるまで結構飲んだ。
前回誰が書いたんだ?