2009年12月7日月曜日

衛星リモートセンシングによる海・陸の基礎生産推定に関する国際ワークショップ

今週は7日に国際ワークショップ、8日が研究集会で、10日から11日が韓国でのワークショップとハードスケジュールです。

国際ワークショップは、前任者で現JAMSTECの才野さんの衛星リモートセンシングによる海洋基礎生産推定に関するJSTプロジェクトの最終ということで、千葉大の本多さんの陸域植生に関するプロジェクト、JAXAの新しい衛星ミッションGCOM-Cと合わせて議論するものでした。才野さん、本多さんのプロジェクトの結果として、新しい手法、プラットフォームでの海洋基礎生産、陸域植生現存量の推定手法について紹介されたほか、モデルと衛星の連携、海外での衛星による気候変動の影響に関する研究例を陸と海でそれぞれ発表してもらい、最後にJAXAの村上さんからGCOM-Cの紹介をしてもらいました。

個人的にもっともショッキングだったのは、Bigelow Marine Laboratory のGoesさんによる、ヒマラヤの氷河融解による気候変動でアラビア海で、緑色夜光虫(Green Nocticulca)による赤潮が頻発化し、深層で酸素化しているという報告でした。

面白いテーマであったと思うのですが、宣伝不足もあり、やや参加者が少なかったことが残念です。海に関しては外部の人も来てくれたのですが、陸域植生に関しては内部にも関係する研究者はいるので期待していたのですが、あまり参加がなかったようです。最近ワークショップ・シンポジウムが多すぎることも事実でしょう。裏番組ではJAXAと名古屋大学の協定のシンポジウムも開催されていたようです。