2009年12月20日日曜日

【伊勢湾・三河湾と川の環境問題にどう取り組むのか】~国の政策とNGOの役割~

12月20日は中部の環境を考える会の主催した【伊勢湾・三河湾と川の環境問題にどう取り組むのか】~国の政策とNGOの役割~に(一市民として?)参加した。村上哲生さん(名女大)は川の視点からダム建設の問題点を語り、特に付着藻類の変化によって鮎の味が変化する点は面白かった。清野聡子さん(東大)は、沿岸環境保全に関する法制度の歴史に触れながら、生物多様性条約COP10に同期して日本に海洋保護区を設定する必要性を述べた。関口秀夫さん(三重大)は海洋学的な伊勢湾の特徴について述べ、流域での人間生活の変化による富栄養化によって貧酸素が発生することの必然性を述べた。3人とも環境認識と予測の難しさとともに、市民によるデータ収集への参加や監視が大切であることを訴えたように思う。質疑の時間が短く、参加者がどのように受け止めたのかはあまりはっきりわからなかったが、今回集まったのは少人数(30名ほど)ながらこのような会が30年近く続いていることはすばらしい。今後、海の環境に関する議論もぜひ続けていってほしい。