2011年3月1日火曜日

北大低温研委員会・JSPSアジア沿岸海洋


2月28日は北大低温科学研究所の共同利用の委員会で札幌へ行った。この研究所は由緒ある研究所で、名大の水循環研究センターや東大の大気海洋研、九大の応用力学研究所のように全国共同利用施設となっている。今回は、共同利用に関する公募申請の採択と今後の公募に関する議論をする委員会であった。海洋だけではなく、様々の分野の応募があり、活発に研究が行われていた。
予定より早く委員会は終わり、その後、地球環境科学研究院に行き、海色リモセンの平田貴文さんや化学の渡辺豊さん等と今後の研究等に関しても話をする時間が取れた。渡辺豊さんとは筑波の資環研(現在産総研)以来の仲で、やはり資環研にいた低温研の福井学さんと懐かしい3人で、炙屋でおいしい魚で一杯やった。さらに豊とすすき野のバー山崎、最後は白樺山荘のラーメンで締めた。泊まりはすすき野のドーミーイン。ちょっと露天風呂が狭いがよい風呂だった。
低温研(正面)にいたる白樺並木。右は重要文化財の札幌農学校の農場。
北大の中のデートコースだが、吹雪の時には遭難する人が出るとか?

3月1日は札幌から東京へ移動し、東大の大気海洋研究所で、JSPSの東南アジアの沿岸海洋学に関する会議に出席した。これは東南アジアで、特に海洋生物関連のネットワーク作りを目的に10年間続けられたプロジェクトの後継プロジェクトだ。リモセンを含めた物理、HAB、プランクトン、海藻・海草、ベントス、魚類、汚染物質のグループで、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、フィリピンの人たちと研究を進めている。東南アジアの国相手に対等のお金の負担を要求するなど、若干問題はあるが、これで東南アジアの各国と協力して沿岸海洋研究を進めることは非常に重要である。研究室のEko Siswantoさんがマレーシアの大学に移動し、ベトナムから10月には学生が来るなどするので、今後貢献が出来ればと思う。