12月11-17日はアジア海色ワークショップのために、タイのブラパ大学に出張していました。これは長年にわたって毎年やっている韓国とのワークショップを何年かに一度アジアで行うことになったものです。
今回は私以外に3名の学生が一緒に参加し発表を行いました。
見学会はタイ地理情報・宇宙技術開発機構(GISTDA)のスペースイノベーションセンターに。宇宙博物館を併設した立派な施設でした。
大学は海のそばです。
2016年12月17日土曜日
2016年12月10日土曜日
国際水文学プログラム講習会
2016年11月27日から12月10日に、ユネスコの国際水文学プログラム(IHP)のトレーニングコースを開催しました。このトレーニングコースは名古屋大学で26年も前から、古くは大気水圏研究所、次に地球水循環研究センター、そして宇宙地球環境研究所として継続して行っており、最近は京都大学防災研究所と1年おきに開催しています。今回は「沿岸の虚弱性と淡水供給」に焦点を当て、海洋学研究室が中心に行いました。
研修生としては、研究室の学生だけでなく、韓国、中国、ロシア、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、日本から10名の研修生、京都大学の外国人研修生と計22名が集まりました。講師も、国内外から豪華な先生方に来ていただきました。
多くの人に助けていただき、乗り切りました。ありがとうございました。
2016年11月26日土曜日
愛媛大での赤潮研究集会
11月24・25日は愛媛大学で「赤潮の予測に向けた観測とモデリング」という研究集会を開催した。この研究集会は、愛媛大学の沿岸環境科学研究センターが今年度から全国共同利用・共同研究拠点に認定されたということで石坂が代表となり、名古屋大から愛媛大に移動された森本さんとともに開催したものです。愛媛県は最近赤潮の被害が多いため、何とか予測ができればということで、今後どのように研究を進めるべきかを議論するために集まりました。
名大、愛媛大、広島大、神戸大、京都大の他、瀬戸内水研、中央水研、大分水試、長崎水試、大阪水試、JAMSTECなどの研究者が発表した。赤潮は特定の種の動態が重要であり、これまでの観測やモデルだけでは予測は難しいが、種レベルでの活性の測定や、高解像度のモデルなど、新しい手法が出てきていることで期待が広がった。
今後もこの研究集会で情報交換を進めて行きたい。
名大、愛媛大、広島大、神戸大、京都大の他、瀬戸内水研、中央水研、大分水試、長崎水試、大阪水試、JAMSTECなどの研究者が発表した。赤潮は特定の種の動態が重要であり、これまでの観測やモデルだけでは予測は難しいが、種レベルでの活性の測定や、高解像度のモデルなど、新しい手法が出てきていることで期待が広がった。
今後もこの研究集会で情報交換を進めて行きたい。
2016年11月12日土曜日
2016年11月11日金曜日
中学生来訪とゼミ
11月11日は、付属中学の生徒さん3名が授業の一貫で研究室を訪問しました。海洋汚染のことやウナギ資源の減少のことについて、とても熱心に質問をしてきました。これからの日本を支えてくれる若い生徒さんが海に興味を持ってくれているということは、とてもうれしいことです。ぜひ、これからも海に対する興味を持ち続け、海に関わったことをやってくれるとよいと思いました。
本日の研究室のゼミは、中国の東海水産研究所から1年間客員研究員できている沈さんが研究の話をしてくれました。上海沖合で起きている赤潮に関して、様々な環境要因との比較をした内容で、今後この研究室で研究を進め、ぜひ良い論文にしてもらえるとよいと思います。
本日の研究室のゼミは、中国の東海水産研究所から1年間客員研究員できている沈さんが研究の話をしてくれました。上海沖合で起きている赤潮に関して、様々な環境要因との比較をした内容で、今後この研究室で研究を進め、ぜひ良い論文にしてもらえるとよいと思います。
2016年10月29日土曜日
中国浙江海洋大学訪問
10月23日から29日に、卒業生のXu君が就職した中国浙江省舟山にある浙江海洋大学を訪ねました。上海の南の杭州湾と、さらに東の東シナ海に浮かぶ舟山島までの長い橋を渡り、3時間半かかりました。このあたりは中国の水産業(造船業も)の中心をなす場所です。浙江海洋大学は、地元の水産研究所とも連携し、活発に研究しているようです。学部学生への講義、水産研究所の講演、いずれも多くの質問が出ました。別の島にある広大な養殖実験場や、国際と銘打った近代的なビルの魚市場の見学の他、豊富な水産物を様々な方法で調理した中華料理を試すことができるなど、貴重な経験をしてきました。南京科学技術情報大学に就職したWang君も訪ねてきてくれ、今後も二人と研究協力をしていくことで話をしてきました。
2016年10月8日土曜日
2016年10月7日金曜日
2016年10月4日火曜日
多波長励起蛍光光度計論文
中国で就職した卒業生の王さんの論文「現場蛍光測定による植物プランクトン群集構造の統計的把握」が発表されました。多波長励起蛍光光度計と呼ばれる測器で、植物プランクトン群集構造を精度よく推定する手法の論文です。
2016年9月28日水曜日
2016年9月26日月曜日
2016年9月24日土曜日
広島大学講演会
9月24日に広島大学に行ってきました。午前中は海洋湖沼リモートセンシング研究会の勉強会で、鳥取県、滋賀県立大、島根大、広島大の学生さんなどが発表されました。午後からは、公開シンポジウム「水の色を語りつくそうーマリモのすむ水からペンギンのすむ水まで」に出席しました。石坂以外に4名の方が発表され、水の色を中心に普段聞けない話や、わかりやすい話が聞けてためになりました。
2016年9月15日木曜日
日本海洋学会秋季大会
9月11日から15日にかけて、鹿児島大学で開催された日本海洋学会秋季大会に参加しました。「沿岸の光環境と一次生産」のセッションで、石坂が「植物プランクトン色素と多波長励起蛍光高度計で測定した伊勢湾における小型藍藻類の現存量増加」、学生の永沼君が「伊勢湾における衛星クロロフィルa濃度分布パターンとHFレーダで得られた表層流動場の関係」を発表しました。
2016年9月9日金曜日
愛知県水試訪問
9月9日には、日ごろ伊勢湾観測でお世話になっている愛知県水産試験場に研究の報告をしてきました。博士後期の林君と前期の永沼君が衛星でのクロロフィル観測の話、石坂は卒業生が行った蛍光光度計による小型藍藻の研究内容を紹介しました。水試からは、貧酸素の話を紹介してもらいました。今後も研究協力を行うことで合意しました。
2016年8月26日金曜日
研究集会「小型飛翔体による海象観測ーデータの即時性はどこまで保証できるか」
8月25・26日に、宇宙地球環境研究所の研究集会として、九州大学応用力学研究所の市川香さんが申請してくれた「小型飛翔体による海象観測
- データの即時性はどこまで保証できるか -」を開催しました。小型衛星からドローン、海洋生物や海洋物理、船舶監視や海洋法の問題まで、幅広い観点での議論となりました。
http://co2.hyarc.nagoya-u.ac.jp/labhp/workshop/16Hishotai.pdf
http://co2.hyarc.nagoya-u.ac.jp/labhp/workshop/16Hishotai.pdf
2016年8月22日月曜日
2016年7月28日木曜日
2016年6月18日土曜日
日仏海洋学会論文賞
長崎大学で指導した環日本海環境協力センターの寺内さんが、富山湾の論文で日仏海洋学会から論文賞をいただきました。おめでとうございます。
Terauchi,
G., R. Tsujimoto, J. Ishizaka, H. Nakata (2014) Influence of river on
seasonal and interannual variability of remotely sensed chlorophyll-a
concentration in Toyama Bay, the Sea of Japan. La Mer, 52, 49-60, 2014.
2016年6月12日日曜日
九大研究集会
6月11,12日は九州大学応用力学研究所で、私が代表で申請した研究集会「東シナ海の循環と混合に関する研究」を開催しました。これまで例年この時期は、名古屋大学で関連の研究集会を開催し、秋にこの集会を九大で開催していましたが、今年度は新し研究所になったために、春に九大で行ったものです。名古屋大学からは私の他に、学生の徐さんと相木准教授が参加しました。
主に7月に長崎大学の長崎丸でやってきた航海の結果を紹介するとともに、今年度の計画を議論しました。九州大学からは松野さんが東シナ海の陸棚底層の懸濁物の沈降速度の観測結果、京大の吉川さんが乱流と懸濁物質に関する数値実験結果に関して、長崎大学の藤田さんが硝酸塩センターの結果、梅澤さんが基礎生産を支える栄養塩動態、名古屋大学の徐さんが植物プランクトン群集の経年変動、富山大の張さんが希土類での東シナ海の起源水の解析について発表しました。また、私は学生のMarureさんが研究を進めている日本海の渦と春季ブルームの関係に関して、相木さんは台風起源の波動エネルギーフラックス等最近やられていることを紹介しました。
2016年6月4日土曜日
2016年5月27日金曜日
2016年4月28日木曜日
論文
4月20日に博士の学生Zhuさんの論文が、Journal of OceanographyのOnline firstで公開されました。
Y. Zhu, J. Ishizaka, S. C. Tripathy , S. Wang , Y. Mino , T. Matsuno , D. J. Suggett (2016) Variation of the photosynthetic electron transfer rate and electron requirement for daily net carbon fixation in Ariake Bay, Japan.
この論文は、高速反復蛍光光度計と呼ばれる機械を使って、植物プランクトンの光合成電子伝達速度から基礎生産(炭素固定速度)を推定する論文で、有明海を対象海域としました。
また4月28日には、特任助教の富田さんの論文も公開されました。Hiroyuki Tomita, Tomoharu Senjyu, Masahisa Kubota (2016) Evaluation of air-sea sensible and latent heat fluxes over the Japan Sea obtained from satellite, atmospheric reanalysis, and objective analysis products.
こちらの論文は、日本海での大気海洋間の潜熱・顕熱を、衛星、大気再解析、客観解析のデータを使って推定した論文です。
ちなみに、Journal of Oceanographyは、現在私が編集委員長をやっている日本海洋学会の国際誌です。
Y. Zhu, J. Ishizaka, S. C. Tripathy , S. Wang , Y. Mino , T. Matsuno , D. J. Suggett (2016) Variation of the photosynthetic electron transfer rate and electron requirement for daily net carbon fixation in Ariake Bay, Japan.
この論文は、高速反復蛍光光度計と呼ばれる機械を使って、植物プランクトンの光合成電子伝達速度から基礎生産(炭素固定速度)を推定する論文で、有明海を対象海域としました。
また4月28日には、特任助教の富田さんの論文も公開されました。Hiroyuki Tomita, Tomoharu Senjyu, Masahisa Kubota (2016) Evaluation of air-sea sensible and latent heat fluxes over the Japan Sea obtained from satellite, atmospheric reanalysis, and objective analysis products.
こちらの論文は、日本海での大気海洋間の潜熱・顕熱を、衛星、大気再解析、客観解析のデータを使って推定した論文です。
ちなみに、Journal of Oceanographyは、現在私が編集委員長をやっている日本海洋学会の国際誌です。
2016年4月13日水曜日
ベトナムからのお客さん
4月12・13日に、ベトナム海洋研究所の3名とベトナム宇宙プログラム長が、宇宙地球環境研究所(ISEE)を訪問してくれ、ミニワークショップ「宇宙からの海洋観測に関するベトナムと日本の共同研究に向けて」を開催しました。これまで私はベトナム海洋研究所を何度か訪ねて、衛星に関する講習会をしたことがあります。
12日午前中は、まず、町田ISEE所長が研究所の紹介、ベトナム宇宙プログラム長のSon博士がベトナムの宇宙科学計画について、そしてISEEの田島教授が宇宙科学フロンティアリーダーシップについて紹介し、今後の宇宙科学計画での協力について議論しました。
12日午後は、Huan博士がベトナム海洋研究所について、石坂がISEEでの海色研究に関して、kベトナム海洋研究所のSon氏がエルニーニョとベトナム沖の湧昇について、JAMSTECのSiswanto博士が南シナ海での植物プランクトンに関して、そして元水研の松村博士が以前ベトナム海洋研究所で行った講習や衛星データの漁業利用について紹介しました。また、今後の海洋関係の研究協力に関して議論しました。
13日午前中は、富田特任助教が衛星を用いた熱と水フラックスのデータセットについて、ベトナム海洋研究所のChung氏が海洋研究所での海洋モデリングについてについて、そして相木准教授がISEEの大気海洋結合モデルについて発表しました。そして午後は、ISEEの雲レーダーと情報基盤センターの見学をしてもらいました。今後、ますますの研究協力が進むことを期待しています。
12日午前中は、まず、町田ISEE所長が研究所の紹介、ベトナム宇宙プログラム長のSon博士がベトナムの宇宙科学計画について、そしてISEEの田島教授が宇宙科学フロンティアリーダーシップについて紹介し、今後の宇宙科学計画での協力について議論しました。
12日午後は、Huan博士がベトナム海洋研究所について、石坂がISEEでの海色研究に関して、kベトナム海洋研究所のSon氏がエルニーニョとベトナム沖の湧昇について、JAMSTECのSiswanto博士が南シナ海での植物プランクトンに関して、そして元水研の松村博士が以前ベトナム海洋研究所で行った講習や衛星データの漁業利用について紹介しました。また、今後の海洋関係の研究協力に関して議論しました。
13日午前中は、富田特任助教が衛星を用いた熱と水フラックスのデータセットについて、ベトナム海洋研究所のChung氏が海洋研究所での海洋モデリングについてについて、そして相木准教授がISEEの大気海洋結合モデルについて発表しました。そして午後は、ISEEの雲レーダーと情報基盤センターの見学をしてもらいました。今後、ますますの研究協力が進むことを期待しています。
2016年4月11日月曜日
2016年3月31日木曜日
花見、海洋学研究室へ
3月31日のお昼に研究室でお弁当持ちよりのお花見をしました。
今年度、二人の修士の学生さんが、会社員と公務員として旅立って行きました。
明日からは新しい年度です。
1月から研究所に来られた相木准教授も参加し、
これまでの衛星海洋学研究室から海洋学研究室と改めることにしました。
今年度、二人の修士の学生さんが、会社員と公務員として旅立って行きました。
明日からは新しい年度です。
1月から研究所に来られた相木准教授も参加し、
これまでの衛星海洋学研究室から海洋学研究室と改めることにしました。
2016年3月27日日曜日
7th China-Korea-Japan IMBER
3月24-26日に、韓国済州島に新しくできた海洋科学技術院(KIOST)の国際海洋研究教育センターで開催された、第7回中国・韓国・日本IMBER(統合海洋生物地球化学と生態系研究)シンポジウムに出席してきました。西部北太平洋とその縁辺海における、様々な海洋生物と生物地球化学過程への人為影響に関して、議論が行われました。石坂も東シナ海の植物プランクトン群集の季節変動に関して発表しました。このセンターは済州大学校と少し離れてはいますが、互いに連携ができてよい環境です。今回は、研究室からは学生を連れて行けませんでしたが、学生を連れてきてここでワークショップをやろうと誘われています。
2016年3月18日金曜日
2016年度日本海洋学会春季大会
3月14-18日に2016年度の日本海洋学会春季大会が、東京大学弥生キャンパスで開催されました。
本大会からセッション制が導入され、当研究室からは、
石坂が「衛星海色観測による海洋生物圏研究:気候変動ミッションGCOM-Cの利用に向けて」のセッションの中で、「GCOM-C基礎生産および赤潮アルゴリズムの開発とその展望」について発表をしました。
またポスターセッションでは、
「伊勢湾内で空間平均した衛星クロロフィルa濃度の木曽三川流量に対する応答」で林君、
「夏季の東シナ海における植物プランクトン群集の経年変動と異なる水塊からの栄養塩供給」でXuさん、
「日本海における中規模渦に伴う植物プランクトンブルームのタイミングの変動」でMaureさんの3名の学生が発表しました。
また相木准教授は、
「海洋内部・海面・海上の非静力学過程についてのモデル研究と診断手法の開発」と、
「中緯度惑星波と赤道波のエネルギーフラックスの全球シー ムレス解析に向けて(II)」、
富田研究員が、「海面熱・運動量・淡水フラッ クスと海洋変動」のセッションの代表コンビナーとなり、「新たな海洋観測時代の衛星海面フラックスデータセット:J-OFULO3」、
「水蒸気鉛直構を考慮した衛星による海上大気比湿の高精度推定アルゴリズム」
等を発表しています。
最終日には、石坂研卒業生数名が集まり、現役と懇談しました。
本大会からセッション制が導入され、当研究室からは、
石坂が「衛星海色観測による海洋生物圏研究:気候変動ミッションGCOM-Cの利用に向けて」のセッションの中で、「GCOM-C基礎生産および赤潮アルゴリズムの開発とその展望」について発表をしました。
またポスターセッションでは、
「伊勢湾内で空間平均した衛星クロロフィルa濃度の木曽三川流量に対する応答」で林君、
「夏季の東シナ海における植物プランクトン群集の経年変動と異なる水塊からの栄養塩供給」でXuさん、
「日本海における中規模渦に伴う植物プランクトンブルームのタイミングの変動」でMaureさんの3名の学生が発表しました。
また相木准教授は、
「海洋内部・海面・海上の非静力学過程についてのモデル研究と診断手法の開発」と、
「中緯度惑星波と赤道波のエネルギーフラックスの全球シー ムレス解析に向けて(II)」、
富田研究員が、「海面熱・運動量・淡水フラッ クスと海洋変動」のセッションの代表コンビナーとなり、「新たな海洋観測時代の衛星海面フラックスデータセット:J-OFULO3」、
「水蒸気鉛直構を考慮した衛星による海上大気比湿の高精度推定アルゴリズム」
等を発表しています。
最終日には、石坂研卒業生数名が集まり、現役と懇談しました。
登録:
投稿 (Atom)