2010年9月18日土曜日

第4回PEACE

9月11日、12日にPEACE(Program of East Asian Cooperative Experiment)と呼ばれる主に九大応力研がはじめた、日中韓ロの縁辺海の共同研究を話し合う集会に出席した。前回はウラジオストックであったが、4回目の今年は韓国の江陵(カンヌン)のカンヌン大学で開催された。カンヌンは朝鮮半島の日本海側の中央で、ソウルからバスで4時間ほどかかる。韓国でも背中の手が届かないところといわれているらしい。http://atmos.kangnung.ac.kr/ch/peace2010/Peace4.htm

今回は私も共同議長をしているPICES/CREAMS-APのEAST-IIセッションを開催することとしたが、こちらの準備も充分でなかったし、オーガナイザーともいろいろ意思疎通に問題があって、充分共同研究について話ができたわけではなかったが、韓国・中国の一部研究者と話し合う機会にはなった。私自身は東シナ海での国際共同研究の例として、YSLMEでの衛星アルゴリズム開発、対馬海峡のフェリーモニタリング、長崎丸での調査の話をした。富山大の張さんたちはやはりCREAMS-APのEAST-Iの活動と位置づけられている白鳳丸の日本海航海の結果を議論していた。
今回よかったこととしては、中国の国家第2研究所で黄海の基礎生産に関して衛星を使って研究してるHaoさんと会えたことだろう。SeaWiFSのデータを補正しながら使っている点はわれわれと似通っている。院生のHY君のやっている内容も早く論文にしていく必要がある。Haoさんの指導教員のNingさんは非常によい人だったのだが、昨年交通事故でなくなったそうで、大変残念である。あと、名古屋大の同じセンターの森本さんとは、同じホテルだったのゆっくり話ができた。普段同じところにいてもばたばたしていて、外ででないとゆっくり話しができないのも困ったことだ。でも、院生のTT君の修論の件で協力を頼めた。
リゾートホテルに泊まったはずなのだが、ほとんど雨で周辺も見れなかった。韓国水産研究院の日本海分室もこちらにあり、知っている人が何人もいるはずだが、声を掛け損なったのもちょっと残念である。また来る機会を作りたい。
2日目半ばでまた4時間かけてソウルへ、金浦空港から羽田空港へ23時ごろへ着く。次は富山でNOWPAPの会議のため、朝早く出るので、蒲田の末広ホテルへ。ここは黒湯温泉という、われわれの用語で有色溶存有機物(CDOM)のお湯だ。特にここは濃く透明度が10cmもない。以前も一度泊まったが、客も少ないので、やや不気味なのだが、気持ちはよい。