2011年6月25日土曜日

小笠原世界遺産登録

 6月24日に小笠原が世界自然遺産に登録された。小笠原には大学3年になった時だから30年前に、まだ研究者になるかどうかもわからないころに行っている。今は25時間で行けるようだが、私が行った時の小笠原丸は48時間かかった。48時間かかる小笠原丸の最後に乗り込んだ乗客は私たちだった。
 主に陸域生態系の貴重さから登録されたようだが、筑波大の海洋研究会に所属していた私たちの興味はもっぱらダイビングと釣りだった。まだまだ何も制限のない中、漁師さんは八丈宝貝を十以上もとらせてくれたり(ほとんどは海にもどした)、メジナを何十匹も釣らせてくれた(こちらは胃袋に)。50cm以上のフエフキダイとアカハタは冷凍してもってかえって食べた。何とも今から考えるとひどいことをしたものであるが、当時はまだ観光客もずっと少なかったからできたことだ。1週間の滞在予定を伸ばして2週間、学生でなければできない何ともゆったりした時間をすごした。
 また一緒には行っていないが、ダイビングクラブの先輩の渋谷さんは大学卒業後、小笠原に永住を決め村役場に勤めていて、昨日は係長としてテレビにも出演していた。おそらく彼が世界遺産登録にも頑張ったのだろう。テレビで見る限り、二見湾も南島は30年前から今も変わっていないようだ。ぜひこの自然をずっと残して欲しい。そう言えば今、自然保護協会の開発さんも一緒にいった仲間だ。