2011年6月4日土曜日

東シナ海研究集会2011

 6月2日は東シナ海の研究集会を開催した。これは水循環研究センターの共同利用の一環で公募されたもので、今年も九州大学の松野先生に申し込んでもらった。主に7月の長崎丸による東シナ海航海のこれまでの成果と今年の計画を話し合った。初めに新しいセンター長の中村に挨拶をもらい、九大の松野、遠藤、千手、名古屋大の石坂、鋤柄、森本、高橋(現在中央水研)、長崎大の梅澤、武田、愛媛大の郭が発表した。
 私は昨年の航海の概要を話した。これまでの何回かの観測と同様に、NP比の分布がきれいに分かれていた。また衛星と比較するとかなり複雑な分布をしており、それと植物プランクトンの群集構造もある程度対応していそうだった。昨年の航海で新しく行なった鋤柄さんの沈降粒子測定や武田さんのケイ酸塩の連続分布やシリカの取り込み、森本さんの台風のシミュレーションなどの結果が興味深かった。乱流から見積もった栄養塩フラックスと沈降粒子が大体つりあっているのも面白い。今年の航海に向かって、さらに内容をつめていく必要がある。
 すぐに帰る人もいたので、懇親会は空港に近い金山のどて家、二次会はアスナルのおしゃれな沖縄料理どなんちで。一次会には名城大の中田さんも参加してくれた。