2010年2月1日月曜日

生物大発生

1月27-29日は水産総合研究センターの生物大発生についてのプロジェクトの推進会議と運営委員会があり、運営委員の立場で出席した。このプロジェクトは「クラゲ類の大発生予測・制御技術の開発」と「魚種交代の予測・利用技術」の二つのプロジェクトからなり、それぞれ広島大学の上真一先生と東北水研の斎藤宏明さんがプロジェクトリーダーをつとめ、これで3年目が過ぎた。毎回このプロジェクトの進行には驚かされる。クラゲの発生や魚種交代はいずれも古くから知られていた疑問ではあるが、これまであまり研究がすすんでいなかったが、ここへ来て急激に理解が進んでいる。特に魚種交代に関しては、海洋物理学からプランクトン、そして魚まで一貫した理解が進みつつあり、またコンピューターモデルによる予測も可能になりつつあるのは驚きである。そしてそれを産業に結び付けるまでの視点で多くの研究者が一丸となって研究を進めていることはすばらしいことである。クラゲに関しても、私も一研究者として参加し、来週委員会のあるエチゼンクラゲの国際共同研究とあわせ、随分と理解が進みつつある。

帰りは新幹線の事故でさらに1泊することになってしまった。提出締め切りのエチゼンクラゲの報告書を書きながら帰ることになった。