2月25日の午前中は、環境省のモニタリングの委員会であった。今年度この時期に第1回目になるというのは、なんとも遅い。2012年の東シナ海でのモニタリングの結果や現在行われている今年度の観測、来年度以降の計画などを議論した。
この仕事とは直接の関連はないが、准教授の森本さんが出していた地球環研究境推進費の日本海の生態系モデルの課題が採用された。NOWPAPには長い間協力してきているが、日本海の仕事もこれまで以上に力を入れてやっていく必要がある。ただ、研究費が非常に少ないのは困ったものだ。
NPECの寺内さんの衛星による富山湾の富栄養化のモニタリングの論文も受理された。
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10872-014-0222-z
さらに、長崎大学の梅澤さんの東シナ海の栄養塩の同位体の論文も受理された。
http://www.biogeosciences.net/11/1297/2014/bg-11-1297-2014.html
2014年2月24日月曜日
JAXA・水研
2月25日午後は、JAXAと水産総合研究センターの共同研究発表会に出席した。初めに水研側から、東シナ海の塩分分布の推定(森永)、SuomiNPPデータのデータ利用(岡崎)、有明海の赤潮の増加原因(清本)、対馬暖流とマアジ漁場(安藤)、長崎近海のクロマグロ幼魚と水温、クロロフィルの関係(高木)について、発表があった。次いでJAXA側として、GCOM-C1の状況とバイナリデータの利用法(村上)、大分沿岸の有害藻類ブルームの光学特性(山口)、東シナ海の植物プランクトン群集推定(石坂)、日本周辺の衛星観測頻度(虎谷)について話題提供があった。
打ち上げが16年度末という可能性が強くなり、フィールドキャンペーン等の具体的な話が出始め、研究者も緊張感が高まってきたように思えた。一方で、実利用の分野での体制がまだ充分整っていないことが気になる。この2年間でいろいろな意味で頑張っていかなければならない。
今回、発表した内容の一部は学生のWang君がBiogeosciencesに投稿しているものだが、最近受理されたようだ。ホームページではまだBiogeosciences Discussionだが。
http://www.biogeosciences-discuss.net/10/14475/2013/bgd-10-14475-2013.html
打ち上げが16年度末という可能性が強くなり、フィールドキャンペーン等の具体的な話が出始め、研究者も緊張感が高まってきたように思えた。一方で、実利用の分野での体制がまだ充分整っていないことが気になる。この2年間でいろいろな意味で頑張っていかなければならない。
今回、発表した内容の一部は学生のWang君がBiogeosciencesに投稿しているものだが、最近受理されたようだ。ホームページではまだBiogeosciences Discussionだが。
http://www.biogeosciences-discuss.net/10/14475/2013/bgd-10-14475-2013.html
2014年2月18日火曜日
宇宙・海洋連携
2月18日は午前中学内で会議、その後から東京で宇宙・海洋連携の会議に出席。一昨年から継続している海洋分野での宇宙利用を進める会議で、今年は3回目だが、都合がつかず前2回は欠席。資料は見ていたが余り状況がつかめていなかった。出席した印象は、大分議論は進んでいる。しかしどうもいつもながらデータ供給側の意識が強く、現場で利用する側の視点が足りない。間を取り持つ我々の研究者の頑張りも重要である。会社の人が入ってくれているのは期待ができる。またGCOM-Cの打ち上げが近づいてきているがそことの連携、過去のデータをどうするかなどまだ課題が多い。このあたりはデータ供給側で頑張ってもらう必要がある。
2014年2月12日水曜日
大型クラゲ国際共同研究
2月12日は大型クラゲに関する国際共同研究の委員会に出席した。昨年は春先に黄海・東シナ海の水温がやや高く、中程度に発生が見られので、大発生が心配されたが、その後は日本に被害を及ぼすほどの大発生はなかった。これに関しては、我々の水温での説明とある程度は対応しているように思えるが、上さんのフェリーボートのデータも蓄積が進んできたので、定量的な議論を進める必要がある。
昨年は7月に長崎丸だけでなく、中国海洋大学の船に留学生のXu君が乗船し、黄海・東シナ海のデータが取れたので、クラゲの目視観測と水温・塩分での水塊分布を関連づけ、さらに衛星の水温と数値モデルを利用して、この分布がどのように広がったかの推測をした。その結果、黄海で見つかったエチゼンクラゲはほとんど江蘇省で4月後半から5月初旬にかけて発生した可能性が明らかとなった。一方で長江河口周辺で見られたクラゲはモデルの精度の問題もあり、まだはっきりとしなかった。この結果はすでにXu君が投稿し、学位論文にも含められている。
委員会としては、衛星水温の経年変化等で簡単に大発生が予測ができる指標を求められた。なかなか難しいところではあるが、試みる必要がある。今年ももうすぐクラゲがでてくる時期が近づいている。
Journal of Oceanographyで出版されたXu君の経年変動の論文は、日本海洋学会の若手奨励賞を受賞することになったそうだ。喜ばしい限りである。
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10872-013-0189-1
昨年は7月に長崎丸だけでなく、中国海洋大学の船に留学生のXu君が乗船し、黄海・東シナ海のデータが取れたので、クラゲの目視観測と水温・塩分での水塊分布を関連づけ、さらに衛星の水温と数値モデルを利用して、この分布がどのように広がったかの推測をした。その結果、黄海で見つかったエチゼンクラゲはほとんど江蘇省で4月後半から5月初旬にかけて発生した可能性が明らかとなった。一方で長江河口周辺で見られたクラゲはモデルの精度の問題もあり、まだはっきりとしなかった。この結果はすでにXu君が投稿し、学位論文にも含められている。
委員会としては、衛星水温の経年変化等で簡単に大発生が予測ができる指標を求められた。なかなか難しいところではあるが、試みる必要がある。今年ももうすぐクラゲがでてくる時期が近づいている。
Journal of Oceanographyで出版されたXu君の経年変動の論文は、日本海洋学会の若手奨励賞を受賞することになったそうだ。喜ばしい限りである。
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10872-013-0189-1
2014年2月8日土曜日
九大研究集会
2月7・8日は九州大学応用力学研究所の共同研究集会「東シナ海の循環と混合に関する研究」に参加した。名古屋大学、九州大学の他、長崎大学、富山大学、愛媛大学、福岡女子大学からも参加があった。主に、これまでずっと続けている夏の東シナ海の済州島南海域の調査結果に関しての発表と議論を行った。長江希釈水の関係でN/P比が高い水があり、それと物理・生物組成の関係など大分情報がそろってきたように思う。またこれまでにとった観測データについても、お互いに利用できるように情報を共有化する方向で議論が進んだ。
8日は東京等では大雪になった。帰りが心配だったが名古屋は問題なく無事に帰宅。
8日は東京等では大雪になった。帰りが心配だったが名古屋は問題なく無事に帰宅。
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