2013年2月2日土曜日

修論発表会

 1月31日、2月1日は修論発表会だった。研究室からもO君が「伊勢湾におけるクロロフィルaの長期変動解析のための海色衛星センサーSeaWiFSとMODISデータの改良」という題の研究を発表した。伊勢湾での衛星クロロフィルの検証を行ったところ、しばしば過大評価があり、この時に短波長側の海面からの輝度が負となっていた。これは大気補正の誤差によるが、春先の黄砂もその一つの要因となっていた。この負の値を単純な方法で補正してやることで、クロロフィルの誤差は減り、またSeaWiFSとMODISの差も小さくなったが、まだ十分ではなかった。さらに輝度を補正し、統一した手法でクロロフィルを計算するようにすることで、15年以上にわたる共通のデータとして利用ができるようになりそうになった。
 黄砂の影響は以前から知られてはいたが、これほど日本周辺のデータに影響があることは確かめられていなかった。今回の仕事によって、栄養塩の負荷削減等によってきれいになっているといわれる伊勢湾が、本当にきれいになっているのか、河川水や気象条件によってどの程度植物プランクトン量が変化しているかなどがわかるようになりそうだ。中国からの大気汚染の影響は最近特にニュースをにぎわしているが、海の測定にも影響がありそうだ。
 夜はご苦労さん会でトリノ助、二次会はベルギービールと思ったらいっぱいだったので、パラゴンでカクテル。昨日は、東大大気海洋研のU先生が来たので、O先生、T先生と鳥勤へ。今週は、長崎で二晩、東京で二晩、名古屋で二晩の連続でちょっと飲みすぎ。