2013年2月6日水曜日
九大応力研研究集会「東シナ海の循環と混合に関する研究」
2月5日は私が代表となっている九大応用力学研究所研究集会「東シナ海の循環と混合に関する研究」だった。今年は1)東シナ海における栄養塩の循環と混合、2)基礎生産に関わる栄養塩の供給の二つのテーマで、東シナ海の大きなスケールでの栄養塩の循環と、ローカルな基礎生産への栄養塩供給に焦点をあて、名古屋大、九大、長崎大、富山大の研究者で議論をした。いつも短い時間での発表会になってしまうので、今年はそれぞれ1時間近い時間をかけてじっくりと議論を行った。おかげでそれぞれの内容について比較的理解が進み、さらに1)では台湾海峡からの流入や底質からの供給の問題、2)では亜表層クロロフィル極大の成因や維持への栄養塩の関与の仕方など、それぞれの中での問題点が明らかとなってきた。さらに1)と2)をつなぐ黒潮起源の栄養塩の関与やNP比の問題などの内容まで、全体が見えてきたように思えた。そろそろ論文としてまとまりそうな内容が多くでてきている。