2012年2月18日土曜日

赤潮プロジェクト最終打ち合わせ


2月17日は赤潮プロジェクトの最終打ち合わせを、別府の大分県農林水産技術センターで行った。大分県、東大、瀬戸内水研に参加してもらったこのプロジェクトも2年半が終わってしまう。この2年間は大分県では大きな赤潮が起きず漁業者には幸いなことであったが、研究としてはやや物足りない部分もある。しかしそれでも、経験的でまだ検証と改良が必要ではあるが珪藻と有害な藻類を分ける手法を開発し、ホームページで公開し、現場での効率的な観測方法も確立された。またプランクトンのグループを光学的に判別できる可能性についてある程度のめどがついてきた。さらに赤潮のモニタリングに衛星を利用することを各県の水試レベルでかなり興味を持ってもらい、ネットワークが広がったことは成果として大きかった。また大分県ではまだ様々赤潮を観測する機会がありそうで、マイクロスケールの現象の研究可能性について話ができたこともよかった。もちろん、このプロジェクトで別府の温泉に何回かいけたことも楽しかった。またぜひこのようなプロジェクトの機会を作りたいところだ。


別府の海地獄。もうもうと出る湯気の下に美しいエメラルドグリーン。