2011年10月29日土曜日

東海大福島さん

28日は東海大学開発工学部の福島先生が研究室に来る。ゼミで、植物プランクトンが黄砂によって増加しているのかを、海色衛星データで確認できるか話をしてくれた。これに関しては、まだ議論があり、今回のデータも必ずしも増加を裏付けるデータが確認できていない。鉄散布等の実験では明らかに植物プランクトンが増加するし、一部現場データで確認はされているのだが。福島さんは大気補正の専門家でもあるので、伊勢湾での検証に関しても提言をもらった。
福島さんにはアメリカで私が学生時代からお世話になっており、初期の海色衛星による伊豆沖湧昇の論文から、OCTS, GLIなど日本のセンサー開発、アメリカや韓国との海色ワークショップなどをずっと一緒にやってきた間柄だ。
夜はトリのだめな福島さんといっしょなので、めずらしいベルギービールのお店Cafe Lembeekへ。この日もマスターはベルギーから帰ったばかりとのこと。ベルギービールの種類の多さには驚く。いわゆるビールとは別物でむしろワインのようという言葉に納得。その後はHM君と二人でトリトリ亭で主に研究の話で壱岐super goldを。

2011年10月27日木曜日

ゼミ

27日はゼミ。M2のOT君が進捗状況について報告。就活もあり、ちょっと進捗が遅いのが心配。伊勢湾での衛星データの検証について進めており、日によって誤差の傾向が違う。季節や濁りにはよらないので、都市大気がどの程度伊勢湾に出てきているのかによるのかもしれない。明日はちょうど、東海大の大気補正の専門家、福島先生が来るので、議論ができそうだ。

2011年10月26日水曜日

生物海洋学授業

26日は大学院の生物海洋学の授業。正式な受講者は、研究室のOT君、バイオテレメトリーの依田研究室から2名、地球化学の研究室から1名の4名だが、研究室の残りの日本人2名と中国人3名も聞いてもらうことに。中国人はまだ日本語が得意でないので、英語と日本語を混ぜてやることに。依田研からの学生の一人は、長崎大水産出身で私の講義も受けたことがあるということで、彼女が一番内容がわかっていそうだ。今回は初回なので、生物海洋学の定義や航海の歴史、地形の話などについて話した。海外出張続きで今まで休講だったので、後で補講もやる必要がある。

2011年10月24日月曜日

輪読等

10月24日、このところ出張続きだったが、今週は久しぶりにずっと大学にいる。今日は輪読でBiological productivity in the Oceanの前半。内容が少し物足りない部分もあるが、研究室では一番大切な部分で結構議論になった。そのあと、研究室のミーティングで、それぞれの進捗状況を報告。やはり直接会って指導をするのは、メールのやり取りだけとは大きく違う。でもメールの報告も文章にまとめるという意味では重要だ。

2011年10月18日火曜日

ハバロフスクPICES-2011

13日に夜行列車でハバロフスクにつき、14日からPICESに出席した。13日夜は千手さんとレストランを探してさまよう。ハバロフスクはウラジオストックよりも寒いためか、店の窓が小さく、中がよく見えない。そのためロシア語がわからないと店もわからない。
14日はCREAMS-APの主催する日本海に関するワークショップとAPのミーティング。日本海に関しては、現在現状報告書をまとめており、それに関する報告があった。呼称問題がやや問題となるが、最終的には政府間会合で議論されることになる。
15日はHABのワークショップで、今回は招待講演と午後のデモを受け持った。招待公演は現在やっている赤潮の被害削減に関するプロジェクトについて話をし、スペクトルを利用した赤潮分類群の判別などについて質疑応答があった。デモではNOWPAPのトレーニングから一緒に参加してしているKudelaさんと、また分業で衛星やデータ取得先の種類などの紹介を行った。研究室から参加したXYJ君はクラゲのワークショップに参加したはずだ。
16日は様々な委員会が開催されていたが、AP関連のレポートをまとめたり、少し街を歩いた。夜はHABのグループとウズベキスタン料理の店へ。一緒に行ったロシア人女性は長崎のNOWPAPトレーニングに参加していた。最後はアメリカ人たちとウォッカを飲みすぎた。
17日はOpening ceremonyとPlenary session、そして懇親会。植松さんの火山が生産を高める話はなかなか面白かった。千葉さんやZuenkoさんの話は、我々が以前やった衛星での植物プランクトンデータの春季ブルームの解析を動物プランクトンや魚と関連させたものだった。
18日はまだ会議は続くが朝からサハリン経由で日本へ。朝には雪が降り、ロシアらしくなった。
ホテルインツーリストからのアムール川。広い。
会場までの間の大聖堂
CREAMS-APを終えて。政治がなければ仲間なのだが。

ロシアでのNOWPAPトレーニング

8日から12日までNOWPAPとPICES, WESTPAC, IOCCGのリモートセンシングトレーニングのためロシアのウラジオストックへ。NOWPAPのこのトレーニングは長崎、済州島と引き続き3回目だ。学生はロシア人が16名、日本人3名、韓国人1名、中国人1名、インドネシア人1名、フィリピン人1名、インド人1名に対して、講師陣は日本人3名、ロシア人3名、アメリカ人2名、韓国人1名、中国人1名、ドイツ人1名と豪華だ。
研究室からもHM君が参加した。私は基礎生産と富栄養化について講義をした他、講習とは別に会場だった極東連邦大学の気象海洋学部で台風についても講演した。ロシア人はあまり英語が得意でなく、初めは静かだが、打ち解けると明るい。学生同士はとても仲良くなって、facebookで盛り上がっている。やはり国際的なトレーニングは研究面で広い視野を向けるうえでも国際的な友好面でも非常に良い。ウラジオストックは3回目だが、10年前とは雲泥の差で、やはり経済は人を変える。
12日最後のパーティの後に、太平洋海洋学研究所のLobanovさん、鉄道好きの九大の千手さんらと、シベリア鉄道の夜行列車でPICESの行われるハバロフスクへ。4名の寝台車で情緒がある。11時間でウォッカを飲んで寝たらもう着いた。
シベリア鉄道「海洋号」

2011年10月5日水曜日

理学部臨海実験所

5日は三重県鳥羽の近くの菅島にある理学部の臨海実験所に。船があり、実験室、宿泊施設があるとのことで、伊勢湾観測に利用できないか検討。鳥羽水族館のすぐ近くの桟橋に迎えに来てもらう。船は10t弱で立派だが、冬場や伊勢湾や三河湾の北は難しいとのことで、残念だ。実験室や宿泊施設は立派で、近場の水で実験等を考えるにはよさそうだ。


2011年10月4日火曜日

新人歓迎会

4日は久々に輪読でMarine Ecologyを読む。光の透過や生物の分類法などで結構長く議論になった。夜は、新しく博士後期課程に入ったWSQ君、ご主人と一緒に来て研究生になったXQさんの、二人の新しい中国人学生の歓迎会。とうとう中国人が3名になり、われわれが中国語を習わなければいけなさそうだ。

2011年10月1日土曜日

愛知中学

1日は愛知中学の1年生の学生さんたち5名が、海洋汚染について聞きにきた。後で教室で発表をするそうで、どのような海洋汚染があるのか、それによってどんな被害があるのか、防止するにはどうしたらよいのか、真剣に聞いていった。話をしていて、最近の子供たちは、海水浴にも、潮干狩りにも、釣りにも行ったことがなく、海が遠い存在であるようであることが気になった。それでも魚などは少しは食べるようで、海との接点はそれしかない。授業でも海についてはほとんど出てこない。経済水域がこれだけ広い日本なのに、本当に何とかしなければいけない。

2011年度日本海洋学会秋季大会

 25日は朝ベトナムから名古屋につき、夕方には福岡の九州大学での日本海洋学会に出るハードスケジュール。26日には沿岸シンポジウムで、九大の吉川さん、愛媛の磯辺さんとともに、「東アジア縁辺海における大気海洋相互作用と海洋生態系への影響」のコンビナー。これまで考えていた以上に、海洋が細かいスケールで気象をコントロールしていることには驚かされた。自分ではこれまでやってきた台風の海洋生態系への影響の研究をまとめ、いろいろなコメントをもらった。
 27日から29日の研究発表では、学生のXYJ君がエチゼンクラゲの温度コントロール、OT君が伊勢湾の衛星クロロフィルの検証、JAXAに行ったYH君が東シナ海・黄海の新しいデータセットで季節・経年変動のポスター発表をした。27日の夜は評議委員会と論文賞をもらった石田洋君のお祝い、28日の夜は懇親会、29日の昼はJO編集委員会、夜はJAXA-水研共同研究のナイトセッションとテンコ盛りで、さすがに後半はベトナムからの疲れも出てバテ気味だった。