8日は、水試の人などと打ち合わせに県庁のそばまで来たので、愛知県の三河湾環境再生プロジェクト推進委員会第3回を傍聴した。委員の有識者にはよく知った先生方も多いが、NPOや民間企業等の人たちも多く、科学的な議論の場とは大分違った雰囲気だ。
三河湾の魅力を一層高めるための方策、多様な主体の連携・協働による再生取組、干潟・浅場の保全・造成についてなど、委員の意見をまとめるとともに、11月中には、様々な人を呼んで、連携・協働と干潟・浅場に関する二つのワークショップを開催するようだ。漁協長さんのいる中で、漁民のために海岸線に入れない事があるなどの議論があったり、多様な人たちの多様な意見が入り混じる。
一方で、環境再生に関する科学文献情報の概要に関して、私もよく知っている I さんが発表したり、下水道から流入する栄養塩をただ減らすだけでなく管理するという考え方や、伊勢湾シミュレーターを向上するにはどうしたらよいかなど、科学的な議論も少しなされた。
これだけいろいろな人が参加しても、科学的なバックをしっかり考えて進めようとするところは、改めて愛知県の水準の高さに驚かされた。どのようなまとめていくのか、S委員長の手腕が問われ興味深い。