9月18日から25日までベトナム、ニャチャンにある海洋研究所で日本財団とPOGO(国際海洋観測機構)がサポートするトレーニングコースThe Application of Ocean Colour Remote Sensing for Study of Marine and Coastal Processes and related Bio-Resources(海色リモートセンシングの海洋と沿岸過程とそれに関連する生物資源研究への応用)に講師として参加した。同様のトレーニングコースが2007年に開催され、その時は当初3ヶ月頼まれたがとてもいけないので、水研のOBでタイから日本に帰る予定だった松村さんにお願いして、私は3週間だけ参加した。今回は全体が3週間でその中の1週間滞在した。私の他に北大の斎藤さん、平田さんが1週間、バーミューダ海洋研究所のGerry Plumley博士が3週間滞在し、松村さんも後から参加する予定だ。
初日と2日目は斎藤さん、3日目と5日目が私、4日目が平田さんの講義だった。私は、海洋学の基礎を含めた衛星海洋学と海色リモートセンシング、東シナ海と有明海を例とした富栄養化と植物プランクトンの関係、赤潮などについて話をした。まず驚いたのは今回は補助者として参加した4年前の学生たちの進歩だった。タイ、インドネシア、フィリピンからの外国人学生を含め、ベトナムからの参加者をまとめながら、自らも熱心に講義を聞き、討論をリードした。今後は彼らが東南アジアをリードしてくれるだろう。今回は残念ながら日本人の参加者はいなかったが、北大に来ているフィリピン人が1名、他にもタイから2名が来ていた。
有明で減ってしまったタイラギやアゲマキの話をした日に、学生がこれらの貝を食べさせてくれた。今後もおいしい貝の取れる干潟をまもってほしい。
ホテルから観光地のビーチを眺める。間には漁民が住む町。