2010年10月10日日曜日

伊勢神宮


10月10日に研究室で伊勢神宮に旅行に行った。9日の雨とは打って変わってよい天気。名古屋駅からバスに乗ったが、連休の合間ということもあり、渋滞で1時間ぐらい遅れた。お参りは後にして、まずはおかげ横丁のすし久で名物「てこね寿司」を。店内は込んではいたが、奥が広くゆったりと座れる。てこね寿司は鰹の醤油漬けを酢飯に乗せた漁師料理とのことで、家でもつくれそう。

お腹がいっぱいになったところで、内宮のお参りに。宇治橋を渡り、神苑を歩いていると鹿が出た。五十鈴川に御手洗場もあるが、先日の雨のためか流れが強く、ロープが張られていた。手水舎で清めて先へ。太い木が並ぶ。石段を登ると御正宮、お参りをすると、心地よい風が吹いて、神様の声のよう。風日祈宮橋は新しく、木の香りが気持ちよい。そういえば御正宮の屋根の上の木は鰹木と呼ばれるそうで、ここにも海があった。


2010年10月9日土曜日

新学術領域打ち合わせ

10月8日は科研費の新学術領域「気候系のhot spot: 熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動」の磯辺班「縁辺海の海洋構造に励起される大気海洋相互作用と海洋生態系への影響」の打ち合わせのため福岡の九大応力研へいった。
愛媛大の磯辺篤彦さんを代表に、分担者の郭新宇さん、鹿児島大の中村啓彦さん、九大の広瀬直毅さんに、連携研究者の私と北大の中村知裕さん、長崎大の万田敦昌さんに、九大の山本勝さんが集った。生物海洋学の私以外は海洋物理で山本さんは気象が専門だ。
全体的には中緯度域の海洋が気象にどのように影響を与えるかが中心で、この班は特に東シナ海と日本海を対象としている。また、私は今年は連携で来年からは分担者となるが、気象が海洋生態系へ与える影響に関しても行うということで、タイトルに海洋生態系が入ってややプレッシャである。
気象が海洋生態系に与える影響ということでは、すでにエルニーニョが日本海の一次生産に与える影響や、台風の影響に関しては私も研究を行っている。今回の話で、さらに冬の季節風の黒潮周辺の生産への影響などの研究の方向が可能性として上げられたので、これは確認してみたい。
また、最近よく二酸化炭素やエアロゾル以外に海洋生態系が気象に与える影響がないかということを聞かれるので、最近目にした植物プランクトンの存在が台風の経路を変化させる可能性の論文を紹介した。ここでは植物プランクトンがいることで、表層水中の熱の分布が変化することで起こる可能性が示唆されている。以前私も植物プランクトンの存在で赤道湧昇が強化されるという中本さんの論文に名前を加えてもらったことがあるが、海洋だけではなく気象への影響の可能については非常に興味のあるところである。ただどうアプローチするのか、なかなか難しい部分もある。
おどろいたことは、この班の中で私が一番年上で、この研究計画全体でも50代以上が少なく、ほとんど40代、30代だということだ。海洋と大気両方の分野の人が入っていることとあわせ、この研究の強みであろう。
一方、私が台風の研究を行ってきた特定領域研究「大気海洋物質循環」今年度で終わるが、この後継プロジェクトの申請でも声がかかったが、すでにこちらに約束をしていたので入れなかった。そちらは生物が中心なので、やや残念な面もあるが仕方がない。
終わってから天神で、鯖のおいしいお店にいった。福岡の胡麻鯖は鯖の種類ではなく、料理の名前であることを初めて知った。

2010年10月6日水曜日

卒業生からのメールと新旧留学生

長崎大時代の2年目の卒論生のHKさんから久しぶりにメールが来た。卒業は10年前だがその後も頻繁にメールをくれ、昨年は結婚式にも呼んでもらった。今回は育児に専念するために会社を辞める報告だ。彼女であれば会社も残念だ自然ろう。でも仕事はいつでもできるので、育児を楽しむという前向きさは彼女らしい。
同じ代にはMOさんがいるが、彼女は二人の子供を育てながら自然体験活動推進協議会のインストラクターとして活躍しているようだ。
彼女たちからは、学生の時にも、その後もいつもこちらが元気をもらっている。

今日は晴れて留学生のAH君の修了が教授会で承認された。まだ少しの間はこちらにいるようであるが、残された日本の生活を楽しんでほしい。また今日は中国から新しい留学生のXYJ君がきた。新婚のお嫁さんを中国に残してきたらしいが、こちらにもはやく日本の生活になれて、楽しんでほしいところだ。