2010年1月14日木曜日

地球環境変動観測ミッション(GCOM)ワークショップ

1月12-14日に開催された宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球環境変動観測ミッション(GCOM)ワークショップに参加した。

GCOMは、降水量、水蒸気量、海上風、水温などを測定するマイクロ波放射計(AMSR-2)を搭載して2011年に打ち上げ予定の水循環変動観測衛星 GCOM-Wと、雲、エアロゾル、海色(海洋生物)、植生、雪氷などを観測する多波長光学放射計(SGLI)を搭載して2014年に打ち上げ予定の気候変動観測衛星 GCOM-Cからなる。今回のワークショップはそれらの衛星を利用して様々な項目を測定する手法を作成したり、それを利用して地球について研究する研究者の会合である。

石坂は海色を利用して、赤潮と一次生産を推定する手法を研究する担当で、その進捗状況を発表した。

これまでJAXAは、海色を測定するセンサー(OCTS, GLI)を搭載した衛星みどり(ADEOS)1号2号
1996年と2002年に打ち上げたが、いずれも5年間の予定が衛星自体の問題で1年も観測が継続できず、世界的に信用を失った経緯がある。今度は本当に3度目の正直になってほしいところである。