2013年5月20日月曜日

最近の論文



最近出た論文です。

2013 Yamaguchi, H., J. Ishizaka, E. Siswanto, Y.B. Son, S. Yoo, Y. Kiyomoto
Seasonal and Spring Interannual Variations of Satellite-Observed Chlorophyll-a in the Yellow and East China Seas: New Datasets with Reduced Interference from High Concentration of Resuspended Sediment. Cont. Shelf Res., 59, 1-9. http://dx.doi.org/10.1016/j.csr.2013.03.009/

黄海・東シナ海のクロロフィルaの季節的および春季の経年的変動:高い再懸濁堆積物濃度の妨害を抑えた新しいデータセット
黄海・東シナ海沿岸で特徴的な高い再懸濁堆積物濃度の影響を抑えた新しいデータセットを使って、黄海・東シナ海のクロロフィルaの季節的および春季の経年的変動を明らかとした。 その結果、黄海・東シナ海の広い範囲で春季ブルームがあり、冬場の懸濁物が春季ブルームを遅らせる場所があること。 1998年から10年間で経年的に広い範囲で植物プランクトン濃度が上昇していることが明らかとなり、富栄養化の影響が考えられた。

2013 安藤朗彦、中田英昭、石坂丞二
玄海灘のケンサキイカ漁場形成における対馬暖流の影響, 水産海洋研究 77, 83-91
玄界灘のケンサキイカ漁場に対する対馬暖流の影響を海表面水温を用いて調べた。 その結果、春には産卵適水温海域に集まり、対馬暖流の接岸、離岸パターンと関係しているが、秋には産卵適水温と関係なく沖ノ島周辺に集中することが明らかとなった。