23日は横浜で大型クラゲの国際共同研究に関する年度初めの会合。昨年は中国の長江河口の北側で、世界で始めてエチゼンクラゲのエフィラ幼生が採取されたことは大きな成果であった。6月下旬に採取された1-2cmの個体はエフィラになって2週間ぐらいということで、6月上旬にエフィラになったと考えられるそうだ。やはり長江河口の北側の沿岸域から来ているのだろうか。しかし、韓国沖でも発生している可能性もまだ高い。ここ2年間は大発生がなかったので、それ以外の面ではなかなか研究が進んでいないのが実情だ。われわれの水温仮説では今のところ黄海は低温なので、今年は大発生しないのではないかと考えているが、今後も注意深く観察していく必要がある。まだまだ予測するには、ほど遠い知識しか得られていない。
年末の報告会は、朝一の自分の発表だけですぐに大学に戻ったが、今回は一応一通り話しを聞いてからすぐに大学に戻って別の会議に。もう終わっているかと思ったら、ついた19:00過ぎからさらに2時間以上と長引いた。震災がらみでテーマは違うが、科学でできる予測が十分でないところで、どのように対策等に反映させるか、問題点は似ている。普段からいろいろなレベルでの研究が必要である。