1月10-12日は韓国海洋研究所(KORDI)で開かれた第8回日韓海色ワークショップと韓国の静止衛星「千里眼」の海色センサーGOCIの国際ワークショップに参加した。
地球水循環研究センターの共同利用計画研究「リモートセンシングを利用した沿岸域の流動・生物生産・物質循環に関する研究」の一環として 、日本からは名古屋大学、北海道大学、東京大学、広島大学、東海大学、
JAXAなどから
11名が、韓国からは海洋研究院以外に極地研究所、慶一大学校、南ソウル大学校などから多数が参加した。私と北大の斎藤誠一さんはGOCIのPIなので、GOCIのワークショップで発表し、1日目のKJWOCではGOCIだけではなく一般的な海色に関しての話題を中心に議論が行われた。これらのワークショップを通じて、衛星リモートセンシングの技術的な観点および様々の応用が議論され、特に日本と韓国の具体的な研究協力体制が協議された。
日本と韓国で交互に毎年開催しているこのKJWOCも今年で8回目となり、毎回打ち解けた雰囲気だ。私のところでPDとして働き、韓国極地研に就職したKim Hyun Cheol博士は学生を2名連れてきて発表させており、若手が伸びていることが明らかだ。KJWOCを一緒に始めたKORDIのAhnさんも定年で特任扱いで、次のRyuさんが引き継いでいる。Ahnさんの息子さんも新たにこのグループに入って仕事を始めており、本当の世代交代が起こりつつあるようだ。
GOCIは世界で初めての静止衛星での海色センサーということで、面白い研究が期待される。ただ、まだまだキャリブレーションが甘く、今回の私の話は「韓国料理のように辛口だが、健康的でGOCIのためになる」と前置きをして、現場観測との比較データを紹介した。