2012年10月18日木曜日

論文

大分、さぼっていましたが、最近出た論文の紹介を。

2012 石坂丞二・エコシスワント・山田圭子・牧野高志
 東シナ海・日本海における基礎生産への台風の影響、沿岸海洋研究, 50, 39-44.
 :これは昨年秋の海洋学会のシンポジウムで話をした内容で、台風が基礎生産に与える影響について、我々のグループが最近東シナ海と日本海で行った研究例をまとめたものです。

2012 Yamaguchi, H., H.-C. Kim, Y.B. Son, S. W. Kim, K. Okamura, Y. Kiyomoto, J. Ishizaka,
Seasonal and Summer Internannual Variations of SeaWiFS Chlorophyll a in the Yellow Sea and East China Sea. Prog. Oceanogr. 105, 22-29, DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.pocean.2012.04.004黄海と東シナ海のSeaWiFSクロロフィルaの季節変動と夏の経年変動この論文は、4月29日にも紹介しましたが、特集号だったので、長い間印刷中の状態が続いていたものです。第一著者は私のところで学位を取って、現在JAXAでポストドク研究員です。

Tracing offshore low-salinity plumes in the northeastern Gulf of Mexico during the summer season by use of multispectral remote-sensing data., J. Oceanogr., 68, 746-760. DOI 10.1007/s10872-012-0131-7
(マルチスペクトルリモートセンシングによる北西メキシコ湾の夏季外洋低塩分プルームの追跡)これは北西メキシコ湾の夏季外洋低塩分プルームを観測するために、衛星の青から緑の波長の輝度から光束消散係数を求め、この光束消散係数と塩分の関係から塩分の推定手法を開発したものです。この第一著者は、私の研究室のポストドク研究員だった韓国人で、私と同じTexas A&M大学で学位を取っています。今は韓国海洋研究院海洋リモートセンシングセンターにいます。