2012年3月30日金曜日

海洋学会春季大会

3月26日から30日は筑波大学で日本海洋学会春季大会。26日は沿岸海洋シンポと震災シンポ。昼休みと夜も沿岸海洋部会の事業部会、委員会と忙しい。沿岸海洋シンポは海洋前線に関してで、生物現象と密接に関係しており面白い。昔やった前線のシンポの紹介に自分の名前を発見、修士の仕事で、もう大昔だ。

27日にも震災のセッションがあり、私も津波前後の濁りとプランクトン量の衛星データに関して発表。津波の後に沿岸はかなり濁りが増えたことや、茨城沖に渦ができていて、これが放射能を含んだ物質の輸送に重要そう出ることを紹介した。懸濁物や渦に関しては、研究協力の話が進んだ。夜は評議委員会。

28日午前中は衛星関連の打ち合わせ。ポスターセッションでは、研究室の学生さん二人、植物プランクトンの蛍光で種類を分ける話でKittyさん、エチゼンクラゲに関連させて黄海・東シナ海の春の植物プランクトンの変動に関してXYさんが発表。午後は総会と受賞式。宇田賞は柳さんと才野さん。学会賞は津田さんで受賞後の講演も人柄が出ていてとても面白かった。夜は懇親会でなんとKittyさんがベストポスター賞をもらった。2次会は津田さんのお祝いに。

29日は主に東シナ海などの発表を聞く。我々のグループの研究員のSCさんは、セジメントトラップ実験の結果を発表した。環境研が行っている赤潮種の水槽実験の話は面白かった。昼はJO編集委員会、夜はJAMSTECの物質循環のグループと一緒に。

30日はブレークスルー研究とCRESTのシンポジウムを行き来。どちらも、学会としての今後の研究の方向を決めていくうえで大切だ。

筑波大学は自分の母校で、35年前に一人生活を始めた場所だ。なつかしさで1,2年生でいた宿舎と3年から修士の時に住んでいたアパートまで行ってみた。宿舎はともかく、あのおんぼろアパートがさらにおんぼろになって、周辺は開発されているのにまだきちんと存在して住んでいる人がいることには驚き。
ベストポスター賞をもらったKittyさんと。

35年前に住んでいた宿舎。当時は二人部屋だったが、今は一人部屋らしい。

2012年3月9日金曜日

富山湾プロジェクト

3月9日は富山湾プロジェクトの委員会のために富山へ。昨年の委員会はちょうど3月11日だった。揺れた直後に体調を崩したのは関係があったのかもしれない。富山湾プロジェクトももう8年分のデータがたまってきたので、まとめなくてはならない。どうも分析の精度が心配だ。やはり自分達でもやって比較するしかないか。

2012年3月4日日曜日

バリ島でのIOCCG


2月27日からIOCCG(国際海色調整会議)のためバリ島へ。国際海色調整会議という名前は変だが、様々な国で打ち上げられる海色リモートセンシングのセンサーについて、技術面のサポートや研究や教育の推進を行う20名程度からなる研究者の組織だ。毎年いろいろな場所で開催されるが、今回は以前JAXAにいて、現在山口大学特任で、ウダヤナ大学にいる日本人、TTさんがホスト。
当然今回の目玉は韓国の世界発の静止衛星海色センサーGOCIだ。アメリカのセンサーMODISもそろそろ老朽化が進み、新しいVIRUS/NPPはまだ問題が多いらしい。それでも、アメリカ、ヨーロッパ、インドはあきらかに研究段階から実用化に向けてのフェーズに入ってきている。2回衛星を失敗している日本としては次のGCOM-Cでしっかりやりたいところだが、打ち上げがどうなるかは?今回、私はNOWPAPがロシアで行ったトレーニングについて紹介した。



何と朝の会議で会場にいくバスが来ないので、ホテルの前で会議を始めた。