2010年6月10日木曜日

ゼミ

10日は論文紹介ゼミ、YSがCC Chenら(2009)の「東シナ海のプランクトン群集呼吸への長江の影響」を紹介した。長江希釈水では基礎生産も群集呼吸も高いが、群集呼吸が基礎生産を上回るから、長江から流れ込んだ有機物が大切なのだろうということ。仮説ははっきりして、データもかなりあるが、観測が夏に限られているので、季節変化を考えなくてもよいのか疑問。また、もし基礎生産が純光合成量だとすると、群集呼吸に植物プランクトンを入れてもよいものか?

2010年6月8日火曜日

授業初め

6月8日朝から大気水圏環境の科学の授業。よい質問としては、「暖水塊や冷水塊はなくなったりするのか」「地衡流とエクマン輸送の関係」など。

2010年6月7日月曜日

東シナ海研究集会

研究集会「東シナ海の大気海洋相互作用と生物基礎生産」

2010年6月7日に地球水循環研究センター会議室において標記の研究集会を開催しました。この研究集会は、名古屋大学地球水循環研究センターと九州大学応用力学研究所とで共同で行なっている東シナ海の生物生産への長江希釈水の影響に関する研究の状況をまとめ、2010年7月に予定されている東シナ海航海の計画を策定する目的で行ないました。また、同海域で西海区水産研究所と国立環境研究所が行っている研究についても発表してもらいました。参加者は学外7名(うち九州大学4名、国立環境研究所2名、西海区水産研究所1名)、学内11名の18名でした。

 前半は、地球水循環研究センターで進めている衛星リモートセンシングによる沿岸環境の研究として、海面高度計による流動場の把握(森本)と海色による植物プランクトンの季節・経年変動の把握(山口)、九大応力研が行っている定置網による対馬海峡から日本海中部における低塩分水の把握(千手)と、国立環境研究所が行っている長江起源の赤潮の輸送に関する生物(越川)および物理(東)的な研究、西海区水産研究所が行っている甑島から長江河口のCK線での観測結果(長谷川)の紹介をしてもらいました。

 後半は、長崎大学の練習船長崎丸を利用した名古屋大・九大・富山大の共同調査の内容で、栄養塩と植物プランクトン色素(石坂)、クロロフィル極大の挙動(遠藤)、漂流ブイ観測と表層発散(松野)、海底乱流混合層と物質輸送(吉川)、海底湧水と大気からの栄養塩供給(張)の話題提供がありました。

夏季の東シナ海表層には、長江から流入した淡水起源の長江希釈水が存在し、この水の存在によって、表層に長江起源の栄養塩がなくなった後も、基礎生産を支えるのに充分な供給が行われる可能性があるのかどうか、様々な角度からの議論がありました。これをもとに、7月に予定されている主に韓国経済水域内で行う日中韓共同の観測について計画を策定しました。

7月の航海は、韓国、中国の人も交えて、韓国の経済水域内で観測を行う予定で、今回計画の大筋を決めた。しかし、まだ韓国からの正式な許可が下りていないのが心配である。

今回の懇親会は前日の晩に世界の山ちゃん栄店に有志でいった。

2010年6月5日土曜日

新総理

新総理が菅さんになった。民主党政権になり初めての理系の総理と複数の理系閣僚には期待していたのだが、スパコンは1位でなくてもよいのではないかとの発言に象徴される夢の仕分けと、バラ撒き政策はいささかがっかりさせられた。二人目の理系総理に新たな期待をしたい。

2010年6月4日金曜日

コーブ

コーブという日本のイルカ漁のドキュメンタリーがニュースになっている。海外出張の時の飛行機の中で見ることがあったが、漁協の反対を押しての撮影や水銀値の結果など、結構ショッキングな内容であった。しかし、今回それを上映しようとすることに対して、特定団体が反対するので、上映中止にしたとか。自由な日本でこのようなことがあることはもっとショッキングで残念だ。
そういえば今日、大分からの帰りの飛行機から伊勢湾で数匹のイルカが見えた。

今日は月曜日の研究集会の準備を行うが、まだまだデータを利用できる形に整理するので精一杯だ。

2010年6月3日木曜日

大分赤潮観測


6月2日から大分水試の赤潮観測に参加した。PDのESさんと一緒に夕方の便で大分に行き別府から乗船した。2日は主に別府湾で観測し、国東に入港した。われわれは海の色の測定と色素分析を行ない、宮村さんはプロジェクトで購入した連続顕微鏡フローカムを航走中動かした。表面水の連続採水装置のない船に、新たに採水パイプを設置、これは非常に優れものだ。幸いにしてKarenia mikimotoiと呼ばれる赤潮はまだ出ていないことが確認できた。水試の調査船、豊洋の乗組員は9名でみんなとても親切でアトホームな感じだが、仕事はテキパキとこなす。チョッサー(チーフオフィサー)は私が長崎大に行く直前に卒業した児玉さんだ。

3日は快晴で凪のこれまでないぐらい調査にもってこいの状況。ところが始めの測点が終わった時点で、エンジントラブルで調査中止との知らせ。ショックであるが安全第一なので仕方がない。帰る途中で表面採水と船上からの輝度測定を何点かで行う。水試前に入港し修理を待つが、結局明日も出港できそうもないとのことで、急遽帰ることに。観測は少なかったが、赤潮本番の来月、再来月の観測準備には十分だ。

航走しながらの海の色の測定

帰りは別府に一泊して温泉を楽しみかえる。ぶらりと入ったすし屋大和田はなかなかよい雰囲気。ジャズが流れていたが、最近の趣向だそうだ。関サバ、関アジはもちろんだが、国東でとれたという地ダコはやわらかく味があり、赤貝も甘くておいしかった。温泉も古い竹瓦温泉は明治にできて、現在の建物は昭和13年だそうだ。暑いお湯は本当にリラックスできる。朝は駅前高等温泉に。

海側から見た別府市

2010年6月1日火曜日

授業等


今日は朝から全学の大気水圏環境の研究で、大気と海流の話をした。質問を聞いてもなかなか出てこないが、書かせると「なぜ拡散があるのに海の塩分は均一にならないか」などいろいろと面白い質問が出てくる。午後は大学院の地球学Ⅰで、今回は主に自分の研究内容を中心に、気候変動と海洋生態系の話をした。こちらもなかなか良い質問が出る。

その後、赤潮調査のために大分県に飛んで、別府から乗船。やはり温泉。地元の河童の湯に。一緒に行ったインドネシア人のES君は温泉にははいらないとのこと。いつも家内がお風呂の後に言っている言葉が思い出される。「日本人でよかった」